仏教美術の東漸〜シルクロードから奈良へ〜
早稲田大学エクステンションセンター
中野校
大橋一章(早稲田大学名誉教授)森美智代(東京藝術大学特任研究員)
-教養その他, 講義詳細
-中野校, 大橋一章(早稲田大学名誉教授)森美智代(東京藝術大学特任研究員), 早稲田大学エクステンションセンター, 講義詳細
概要
古代インドで発祥した仏教文明は、東漸の過程で中国仏教文明として装いを新たにし、さらに朝鮮半島を経て日本へと伝えられました。仏教伝来史はすなわち異文明の受容史であるといえましょう。本講義はこのような視点から、それぞれ奈良美術と西域美術を専門とする二人の講師がリレー形式で行い、シルクロードから奈良にいたる仏教美術の変遷の諸相を探究します。今期の奈良編は、薬師寺と興福寺の美術を探究します。シルクロード編では、法相の寺である薬師寺・興福寺と関連の深い玄奘三蔵を筆頭に、中国からインドに向かった王玄策・義浄と、彼らがインドから中国に請来した仏教美術作品を取り上げます。インド渡来の由緒をもつ仏教美術作品の一部は、日本にも伝わりました。初唐期におけるヒト・モノの移動の様相を、具体例に則して見ていきます。【主な講義内容】・奈良編①②③:薬師寺の美術(1)(2)(3)・奈良編④⑤:興福寺の美術(1)(2)・シルクロード編①②:玄奘の事蹟と塼仏(1)(2)・シルクロード編③:王玄策と仏足石・シルクロード編④⑤:義浄とボードガヤーの降魔成道像(1)(2)
講座期間
2018/04/10~2018/06/19
講師名
大橋一章(早稲田大学名誉教授)森美智代(東京藝術大学特任研究員)
講師概要
大橋一章
早稲田大学名誉教授
専門は仏教美術史、東洋・日本美術史。早稲田大学東アジア「仏教」文明研究所所長等を歴任。『寧楽美術の争点』、『日本の古寺美術〈4〉薬師寺』、『聖徳太子への鎮魂―天寿国繍帳残照』、『奈良大和路』、『天寿国繍帳の研究』、『飛鳥の文明開化』、『図説敦煌―仏教美術の宝庫莫高窟』、『法隆寺・薬師寺・東大寺論争の歩み』等著書多数。
森美智代
東京藝術大学特任研究員
早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。主な著作物に「亀茲石窟の「立仏の列像」と誓願図について」(『佛教藝術』340号、2015年)、「隋開皇四年銘天龍山石窟第八窟の意義」(新川登亀男編『仏教文明と世俗秩序:国家・社会・聖地の形成』勉誠出版、2015年)など。
住所
東京都中野区中野4-22-3 早稲田大学中野国際コミュニティプラザ1階
アクセス
JR中央・総武線・東京メトロ東西線「中野駅」下車北口より徒歩10分/関東バス「東京警察病院北門前」より徒歩1分 【中01】【大02】【宿04】【宿05】【宿07】【阿45】系統/
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。