[春]芸能と芸術のあわい -古代から近代までの日本の芸術思想-
中央大学クレセントアカデミー
駿河台記念館
尾形弘紀(中央大学文学部兼任講師)
-日本文化, 講義詳細
-中央大学クレセントアカデミー, 尾形弘紀(中央大学文学部兼任講師), 講義詳細, 駿河台記念館
講座名
[春]芸能と芸術のあわい -古代から近代までの日本の芸術思想-
概要
日本において「芸術」は、「芸能」や「芸道」と切り離すことが難しいものです。
どんな芸術も、芸能のもつ民衆的エネルギーや、芸道が宿す求道性をどこかに秘めているのです。われわれが日本の芸術を歴史的に振り返るとき、そのような多様性を見ずに議論することはできないはずです。
よって本講座では、広い意味での日本の「芸術思想」を扱いますが、美学的・美術史的議論だけでなく、民俗学や歴史学、倫理学などの隣接学問の成果も援用しつつ、さまざまな芸術・芸能の豊饒な意味をなるべくたくさんすくいとってみたいと思います。
〈春期〉
第1回 芸能・芸道・芸術とは?
第2回 作庭の思想―浄土庭園から枯山水の庭へ―
第3回 作庭の思想②―『作庭記』を読む―
第4回 蹴鞠の思想―平安貴族にとって蹴鞠とは?―
第5回 蹴鞠の思想②―蹴鞠の伝書を読む―
第6回 入木道(書道)の思想―文字に宿るたましい―
〈秋期〉
第1回 能の思想―散楽から能楽へ―
第2回 能の思想②―世阿弥を読む―
第3回 絵画の思想―古代・中世の画家像―
第4回 絵画の思想②―写実とは?―
第5回 近代美学の発生―フェノロサと岡倉天心―
第6回 近代美学の発達―高村光太郎から岡本太郎まで―
【テキスト】
レジュメを配布します。
講座期間
2017/04/25~2017/07/11
講師概要
2007 年中央大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程修了。博士(哲学)
現在中央大学、東京理科大学講師
専門:日本思想史
主要論文:「軽業と偶然性―院政期精神史のひとつの試み(1)―」(『中央大学文学部紀要―哲学』第57 号)、「モノザネ論―予兆あるいは痕跡としての〈モノ〉」(『武蔵野美術大学研究紀要』44号)、「物語と「物の形」―『日本霊異記』にみる仏教的因果観と表相意識との相克―」(『倫理学年報』56集)
アクセス
JR中央・総武線「御茶ノ水」駅下車、徒歩約3分/東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水」駅下車、徒歩約6分/東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅下車(B1出口)、徒歩約3分/都営地下鉄新宿線 「小川町」駅下車(B5出口)、徒歩約5分
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
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