自然観察講座 春の里山を歩く- 早春の静かな里山を歩く(雲洞谷山) -
龍谷大学龍谷エクステンションセンター
学外・高島市朽木(東山・雲洞谷山)
横田岳人
-IT・科学, 講義詳細, 趣味・実用
-学外・高島市朽木(東山・雲洞谷山), 横田岳人, 講義詳細, 龍谷大学龍谷エクステンションセンター
講座名
自然観察講座 春の里山を歩く- 早春の静かな里山を歩く(雲洞谷山) -
概要
朽木市場の西側で安曇川に沿って連なる山並みの中に、雲洞谷山はあります。国土地理院の1:25,000地図では622.1mのピークのみが示された雲洞谷山の周辺には、朽木市場や岩瀬と雲洞谷(安曇川支流北川沿い)とを結ぶ昔ながらの峠道が通り、最近まで薪炭林として利用されてきた落葉広葉樹林が広がっています。人里周辺でたえず人が利用し続けてきた景観は「里山」とよばれますが、現在では森林を全く利用しなくなったり利用の方法が変化するなどして、景観も変化してきました。人の関与具合がさまざまに異なる里山景観は、さまざまな微小環境を維持し、集落周辺の生物多様性の高い植生として、高い評価を受けています。人里に近く生物多様性の高い環境は、自然観察を行いやすい環境でもあります。春の里山を巡りながら、自然を見る目を養いたいと思います。落葉広葉樹の芽吹きがはじまる頃の山歩きでは、林床の植物たちが花を咲かせ、新緑の微妙な色合いが楽しめそうです。葉が茂っていないため、忙しく動き回る野鳥にも出会えるかもしれません。今回訪れる雲洞谷山は落葉広葉樹林帯の植生で、ルートの多くは里山林の風情をのこした植生です。この地域の里山利用の痕跡を探しながら、春の里山歩きを楽しみたいと思います。全長12km程度、累積標高差は600m程度、ハイキングの中級程度のコースです。
講座期間
2017/04/22~2017/04/22
講師概要
龍谷大学理工学部准教授。樹木生理学、植物生態学、森林生態学と専門が広がっている。野生動物の被害防除や被害地の自然再生に取り組みながら、山里の地域再生にも関心を持つ。共著として『世界遺産をシカが喰う』『大台ヶ原の自然誌』等。
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
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