折口信夫・釋迢空研究16 折口信夫『死者の書』を読む
渋谷キャンパス
小川直之
講義詳細
折口が提示した文化理論の、たとえば「まれびと」論は日本人の心意の深層にある神観念や他界観、さらには文学や芸能の発生にも及んでいます。また折口の鎮魂論は、よく知られた伴信友の理論とは異なる独自のものです。こうした諸理論や折口の思想は、没後65年が経った現在でも、民俗学や文学、宗教学という折口の専門分野だけではなく、政治史や思想史など多くの分野からも関心が寄せられています。
講座では折口の著作を取り上げ、その文意を理解し、説かれている理論を読み解いてきましたが、今回は小説『死者の書』の全文を読み直すことに挑戦します。時間的に可能でしたら「山越の阿弥陀像の画因」も読むことにします。1回2コマずつ、全10コマを開講します。
第1回『死者の書』を読む①
第2回『死者の書』を読む②
第3回『死者の書』を読む③
第4回『死者の書』を読む④
第5回『死者の書』を読む⑤
※この講座とは別に、9月2日~3日に折口の墓所である石川県羽咋市での折口信夫・春洋年祭(2泊3日)への参加者を募ります。
14:20~14:30
16:00
専門分野:民俗学
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。