北欧史
早稲田大学エクステンションセンター
早稲田校
村井誠人(早稲田大学教授)
-教養その他, 講義詳細
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概要
「北欧」は西洋史の一般的常識という理解の埒外にあり、その特性を本講座では論じていきます。ナポレオン戦争の結果が、それまでの北欧内の国家関係を大きく変え、北欧の人々に他のヨーロッパとは異なるという自覚を与えていくことになります。それが、19世紀の民族ロマン主義の展開として北欧諸国民が「現代の北欧」に繋がっていく歴史を歩みます。たとえば、スウェーデン文化に対抗しつつもロシアに対するフィンランド特有の民族意識、デンマーク文化に対抗しつつのノルウェー人の対スウェーデン意識、デンマークでは対ドイツ意識が「スリースヴィ(シュレースヴィヒ)問題」を生み出していき、ナポレオン戦争の勝利者であるスウェーデンの北欧内の立ち位置など、西洋史の常識では語られてこなかった歴史事情が存在しています。北欧独特の地域性に関心を示しつつ、このような展開を皆さんと一緒に確認していきたいと思います。
講座期間
2018/04/10~2018/06/19
講師概要
村井誠人
早稲田大学教授
早稲田大学文学学術院で西洋史(北欧近現代史)を講じた。津田塾大学、東京大学非常勤講師も歴任、またコペンハーゲン大学客員教授も経験、主にデンマーク・ドイツ間の国境問題を歴史学・地理学を通じて研究し、地域の民族問題を住民の意識、とくに小国側の視点から論じてきた。共編著、『北欧史』(山川出版社)など。
アクセス
東京メトロ東西線「早稲田駅」3a出口より徒歩5分/都バス(高田馬場駅→早大正門行き)「早大正門」より徒歩1分/都電荒川線「早稲田駅」より徒歩5分
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
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