731部隊と戦後日本
明治大学リバティアカデミー
駿河台キャンパス
加藤哲郎生方卓
-教養その他, 日本文化, 講義詳細
-加藤哲郎生方卓, 明治大学リバティアカデミー, 講義詳細, 駿河台キャンパス
概要
石井四郎ら関東軍防疫給水部731部隊が広く知られたのは、1981年のベストセラー森村誠一『悪魔の飽食』によってであった。それから日本、アメリカ、ロシア、中国などで新たな史資料が発掘・研究され、本来戦犯として裁かるべき医学者・医師など3560人の731部隊隊員が人体実験を隠蔽し、米軍に細菌戦データを提供して免責され、戦後の医学界・医薬産業で復権・君臨してきた秘密が明らかになった。昨年夏のNHKスペシャル「731部隊の真実ーーエリート医学者と人体実験」放映で再びクローズアップされた731部隊を、戦前ゾルゲ事件、戦後GHQ内部の民政局(GS)と諜報部(G2)の対立との関連、梅毒担当医師二木秀雄の時局雑誌『政界ジープ』による情報操作、薬害エイズをもたらしたミドリ十字への再結集などのトピックで講述。
講座期間
2018/05/09~2018/06/06
講師概要
加藤哲郎(カトウテツロウ)一橋大学名誉教授政治学・比較政治・現代史/博士(法学)1947年生、東京大学法学部卒業。現在一橋大学名誉教授(政治学・現代史)、博士(法学)。英国エセックス大学、米国スタンフォード大学、ハーバード大学、ドイツ・ベルリン・フンボルト大学客員研究員、インド・デリー大学、メキシコ大学院大学、早稲田大学客員教授等歴任。インターネット上で「ネチズン・カレッジ」主宰。著書に『国境を越えるユートピア』『象徴天皇制の起源』『ゾルゲ事件』(平凡社)、『情報戦の時代』『情報戦と現代史』『「飽食した悪魔」の戦後』(花伝社)、『社会と国家』『ワイマール期ベルリンの日本人』『日本の社会主義——原爆反対・原発推進の論理』(岩波書店)、など多数。
生方卓(ウブカタスグル)コーディネータ・元明治大学政治経済学部准教授社会思想史専攻。研究テーマは、ヘーゲルとヘーゲル学派の社会哲学、環境哲学等、共著に『ドイツ社会主義研究』、『経済思想の源流』など。
アクセス
JR中央線・総武線「御茶ノ水」駅御茶ノ水橋口より徒歩3分/東京メトロ丸の内線「御茶ノ水」駅2番出口より徒歩3分/東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅B1出口より徒歩5分/都営地下鉄三田線・新宿線・東京メトロ半蔵門線「神保町」駅A5出口より徒歩5分/都営地下鉄新宿線「小川町」駅B3出口より徒歩5分
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
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