かなの鑑賞と実作 -重之集に学ぶ-
國學院大學オープンカレッジ
渋谷キャンパス
名児耶明
-日本文化, 講義詳細, 趣味・実用
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概要
仮名の美しさは、日本人の誰もが自然と身につけている共通の美意識が現れている
もっとも象徴的なものであると思います。しかも仮名には、様々な美しさ、書風があり、
時代によるそれらの変遷もあります。11世紀中頃には仮名文字としての美しさを示す
典型が登場し、それらを基準として以後の仮名文字が発展したと考えられています。そ
の典型作品が「高野切」と呼ばれる『古今和歌集』の写本です。
しかし、近年「高野切」より前にも美しい仮名が存在していたことが推測され、仮名文
字が完成されたといわれる900年ころから1000年頃までの仮名を探る事が重要になっ
ています。特に近年、いくつか1000年頃の、仮名遺品も確認され、予測通りに仮名の
表現の変遷も考え直す時代になっています。そうした中で、表現が独自の美しさをしめ
す作品に「重之集」があります。この作品については、書写年を11世紀後半とする意見
が多かったのですが、この表現は11世の前半の可能性もあると考えます。「高野切」
以前の仮名表現かもしれません。
今回は、その「重之集」を取り上げて、その美の仕組みを学びたいと思います。それぞれの字形や散らし書きの妙、そして11世紀前半の書写と思われる理由などについても解説したいと思います。
講座期間
2018/04/09~2018/07/23
講師概要
財団法人五島美術館副館長 國學院大學兼任講師
専門分野:日本書道史 博物館学(実習)
アクセス
JR山手線・地下鉄・京王井の頭線・東急各線「渋谷」駅から徒歩約13分/JR埼京線「渋谷」駅新南口から徒歩約10分/渋谷駅東口バスターミナル54番のりば都営バス学03日赤医療センター行「国学院大学前」下車/地下鉄半蔵門線・銀座線・千代田線「表参道」駅B1出口から徒歩約15分/JR山手線・地下鉄日比谷線「恵比寿」駅から徒歩約15分/恵比寿駅西口ロータリー1番のりば都営バス学06日赤医療センター行「東四丁目」下車
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
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