漱石と鴎外
早稲田大学エクステンションセンター
中野校
柴田勝二(東京外国語大学教授)
-教養その他, 日本文化, 講義詳細
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概要
夏目漱石と森鴎外はともに明治時代を代表する文学者でありながら、両者の間には大きな個性の差異がある。鴎外は軍医、官僚として生きつつ、そこで満たされない個我の感覚を見出すべく創作の行為に関わったが、漱石はもともと強い自我を持ち、そこから近代日本のあり方を批判的に捉える作品群を生み出した。公的な生活者のイメージの強い鴎外の方が作品では私的な世界を描き、反国家的なイメージの強い漱石の方が作品に国家の様相が強く映し出されている。ほぼ同じ時代を生きたこの二人の作家の重なりと対照性を捉えていきたい。
講座期間
2018/01/16~2018/02/20
講師概要
柴田勝二
東京外国語大学教授
1956年兵庫県生まれ。大阪大学大学院(芸術学)博士後期課程修了。博士(文学)。明治から平成に至る近代文学を中心として、日本文学を幅広く研究している。著書に『三島由紀夫魅せられる精神』、『漱石のなかの〈帝国〉――「国民作家」と近代日本』、『中上健次と村上春樹』などがある。
住所
東京都中野区中野4-22-3 早稲田大学中野国際コミュニティプラザ1階
アクセス
JR中央・総武線・東京メトロ東西線「中野駅」下車北口より徒歩10分/関東バス「東京警察病院北門前」より徒歩1分 【中01】【大02】【宿04】【宿05】【宿07】【阿45】系統/
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
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