ポピュリズムと国民国家――ドイツからの考察
立命館大学
衣笠キャンパス
高橋秀寿
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高橋秀寿
講義詳細
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講座名
ポピュリズムと国民国家――ドイツからの考察
大学
立命館大学
キャンパス
衣笠キャンパス
概要
ドイツで9月に行われた連邦議会選挙(日本でいう総選挙)で、移民や難民の排斥を訴えるポピュリズム政党「ドイツのための選択肢」が 5%条項のハードルをこえて連邦議会(日本でいう国会)で議席を獲得しました。
隣国のフランスやオーストリアでは早くからこのような政党が台頭し、 それはヨーロッパ的現象となっていましたが、その波はついにナチズムを経験しているドイツにまで及んでしまいました。
この現象は、グローバル化のなかで難民や移民が国境をこえて定住したために、職を奪われ、あるいは福祉が削減されていると感じた 「プア・ホワイト」のプロテスト行動として理解されています。
しかし、ポピュリズム政党の支持者はけっして「プア」とはいえない経済状況の者が多く、 この現象を理解するためには構造的なアプローチが必要です。つまり、産業構造がポスト・フォーディズムへと移行し、 少子高齢化と多文化社会のなかで人口構造が変動していったために、ドイツ国民が再編成されなければならなくなったのです。
このような国民国家の変化のなかでポピュリズムを捉えるとき、この政治現象が現代社会の根本的な問題とかかわっていることが理解できるでしょう。
隣国のフランスやオーストリアでは早くからこのような政党が台頭し、 それはヨーロッパ的現象となっていましたが、その波はついにナチズムを経験しているドイツにまで及んでしまいました。
この現象は、グローバル化のなかで難民や移民が国境をこえて定住したために、職を奪われ、あるいは福祉が削減されていると感じた 「プア・ホワイト」のプロテスト行動として理解されています。
しかし、ポピュリズム政党の支持者はけっして「プア」とはいえない経済状況の者が多く、 この現象を理解するためには構造的なアプローチが必要です。つまり、産業構造がポスト・フォーディズムへと移行し、 少子高齢化と多文化社会のなかで人口構造が変動していったために、ドイツ国民が再編成されなければならなくなったのです。
このような国民国家の変化のなかでポピュリズムを捉えるとき、この政治現象が現代社会の根本的な問題とかかわっていることが理解できるでしょう。
会員価格
無料
一般価格
講座期間
2017/11/04~2017/11/04
開講時間
14:00~16:00
曜日
土
講座回数
1回
定員
講師名
高橋秀寿
講師概要
立命館大学文学部・教授
住所
京都府京都市北区等持院北町56-1
アクセス
JR・近鉄「京都」駅より市バス50/快速205にて(約35分) 「立命館大学前(終点)」下車。または市バス205にて約35分、「衣笠校前」下車、徒歩10分。/JR「円町」駅より市バス快速202/快速205にて(約10分)「立命館大学前(終点)」下車。または市バス205にて約10分、「衣笠校前」下車、徒歩10分。/阪急電車「西院」駅より市バス快速202/快速205にて(約20分)「立命館大学前(終点)」下車。または市バス205にて約20分、「衣笠校前」下車、徒歩10分。/阪急電車「河原町」駅(四条河原町)より市バス12/51にて(約40分)「立命館大学前(終点)」下車。/京阪電車「三条」駅より市バス15/59にて(約30分・市バス15は終点)「立命館大学前」下車。/京福電車「等持院」駅下車、徒歩10分。
申込
不要
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。