古代ギリシアのデモクラティア(民主政)

早稲田大学エクステンションセンター

中野校

この講座では、古代ギリシアの最盛期とされる古典期(前5〜前4世紀)のポリスで花開いた「デモクラティア(民主政)」について学びます。ギリシア屈指のポリスであるアテネでは、数多くの市民が直接政治に携わること、特定の個人に権力が集中するのを極力避けること、という徹底した直接民主政の理念が実践され、約180年にわたって安定して民主政が持続したことが知られています。講義では、世界史上稀に見る徹底した直接民主政を達成したアテネに焦点をしぼり、民主政の成立と発展の過程について解説し、さらに、アリストテレスの作品や数多くの法廷弁論などの同時代史料から詳細にわかるアテネ民主政のしくみと実態を学んでいきます。古代ギリシアの人々が2000年以上も前に達成した民主政治の意義を考察し、同時に、女性や奴隷、在留外国人などを排除し抑圧することで成り立っていた民主政の限界性についても理解を深めていきたいと思います。

11,664円

13,413円

10月06日～10月27日

13:00～14:30

金

4回

24人

澤田典子（千葉大学教授）

澤田典子
千葉大学教授
富山県生まれ。東京大学文学部卒業後、同大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学、東京大学)。専門分野は、古代ギリシア・マケドニア史。著書に、『アテネ最期の輝き』(岩波書店)、『アテネ民主政命をかけた八人の政治家』(講談社)、『アレクサンドロス大王』(山川出版社)などがある。

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