桃太郎を考える
早稲田大学エクステンションセンター
早稲田校
加原奈穂子(早稲田大学講師)
-教養その他, 日本文化, 講義詳細
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概要
桃太郎は、日本人にとって最も身近で懐かしいヒーローです。しかし、桃太郎が歩んできた複雑な歴史は、あまり知られていません。桃太郎の昔話が形成されたのは、室町末期から江戸初期にかけてのことと言われています。絵本や絵巻などに描かれるようになったのは江戸中期で、今から三百年ほど前のことです。そして、平成の今に至るまで、桃太郎は、絵本の中だけでなく、音楽や玩具、アニメなど、児童文化の幅広い領域に現れると共に、時代の波に翻弄されながら、その姿を大きく変えてきました。本講座では、民俗学、近世文学、児童文学などの幅広い分野における研究成果を踏まえながら、代表的な語り伝えや重要な作家たちによる桃太郎作品を紹介するとともに、観光や町おこしの文化資源としての桃太郎活用にまで視野を広げて、揺れ動く歴史の中でさまざまな顔を見せてきた桃太郎について考えてみたいと思います。
講師概要
加原奈穂子
早稲田大学講師
岡山県生まれ。専門分野は文化人類学・民俗学。早稲田大学大学院文学研究科博士課程を経て、現在、早稲田大学、東京芸術大学、明治大学などで教壇に立つ。2006年度岡山民俗学会賞受賞。共著に『桃太郎は今も元気だ』、『珊瑚の文化誌』(第28寺田寅彦賞)、翻訳書に『アメリカの空へ』などがある。
アクセス
東京メトロ東西線「早稲田駅」3a出口より徒歩5分/都バス(高田馬場駅→早大正門行き)「早大正門」より徒歩1分/都電荒川線「早稲田駅」より徒歩5分
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
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