KI51世界の中の日本経済とその将来- 変化する世界経済バランスとドル・ユーロ・人民元、そして円の行方 -
深草キャンパス
村瀬哲司
講義詳細
(2)通貨の強弱は、中長期的には背景となる実体経済の力を反映します。円相場は、ドル・ユーロ・人民元など主要通貨との相対関係で決まります。ドルは強くなるのか弱くなるのか、ユーロは大丈夫か、人民元の行方は?そして円は?
(3)この講座では、今後5~10年を展望して世界の潮流を見すえつつ、日本経済と円の将来を考えます。個人としての対応の一助となれば幸いです。
講座日程
(1) 1月10日(水)
【1】はじめに:「魔法の四角形」と通貨価値の関係とは?一国の経済運営と通貨について考えます。
【2】欧州統合の歴史とユーロの誕生:ユーロは欧州の運命をかける世紀の実験です。歴史を知らずして将来は語れません。
(2) 1月17日(水)
欧州経済の多様性とユーロの悩み:英国のEU離脱と統合への求心力低下、押し寄せる難民とポピュリズムの台頭など欧州の悩みは続きます。一国一通貨の原則から大きくはみだしたユーロ圏の行方は?
(3) 1月24日(水)
米国経済の変化とドル復権の兆し:世界金融危機から8年を経て、米国経済は回復の道を歩んできました。2017年1月就任したトランプ大統領のもとで米国経済はさらに拡大するのでしょうか。ドルは衰退から復権に転じたのでしょうか。
(4) 2月7日(水)
人民元の「管理された国際化」と中国経済:習近平政権における中国経済の減速とともに、人民元の先行きへ注目が高まっています。その実力とリスクは?ドルに匹敵する通貨になるでしょうか?
(5) 2月14日(水)
アベノミクスと円の行方:世界における日本経済の立ち位置を確認しつつ、第2ステージに入ったアベノミクス(安部政権の経済運営)の成果と問題点を率直に議論します。そして円の行方は?
(6) 2月21日(水)
【1】日本経済の中長期予測:日本社会の高齢化と財政問題を直視し、今後、10年後の日本経済見通しを参考に、将来起こりうる財政破綻とその回避の可能性を考えます。
【2】全講義をまとめます。
受講対象者:特に制限はありません。
※2017年度前期京都開講講座と内容が一部重複します。
東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)調査部長を経て、京都大学国際交流センター教授として主に留学生教育に携わる。その後、龍谷大学経済学部で国際金融論を担当し、2014年3月退職。著書に「アジア安定通貨論」「東アジア通貨・金融協力」など。
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。