KC59第一次世界大戦を読みなおす- その時アイルランドは? -
深草キャンパス
荒木映子
講義詳細
1914年に第一次世界大戦が起きた時、アイルランド島はイギリスの一部でした。アイルランドでは、イギリスに協力して出兵するかどうかで意見が分かれましたが、結局20万人もの人々が志願してイギリス軍に入隊し、戦場に送られます。ところが、1916年4月の復活祭に、イギリスからの独立を求める過激派が武装蜂起を企て、「アイルランド共和国独立宣言」を読み上げました。この蜂起はたちまちイギリス軍によって鎮圧されますが、首謀者14人がほどなく次々と処刑されたことにより、世論が変わり、叛徒たちは「殉教した英雄」となったのです。その時、イギリス軍として戦っていたアイルランド人はどういう思いを抱いたのでしょうか?そして今日大戦とイースター蜂起はどのように受け止められているのでしょうか?(写真や映像、日本語訳をつけた文学作品、歌を使います。)
講座日程
(1) 11月24日(月) アイルランドとはこんな国
(2) 12月15日(月) 第一次世界大戦とアイルランド
(3) 1月12日(月) そして復活祭蜂起が起こった
(4) 1月26日(月) 第一次世界大戦と復活祭蜂起の今
備考 プリントを毎回配付します。
受講対象者:継続講座ですが、初めての方もご参加ください。
主に第一次世界大戦に関する英文学・文化を研究してきました。関連する著書には、『第一次世界大戦とモダニズム―数の衝撃(ショック)』(世界思想社、2008年)、『ナイチンゲールの末裔たち―〈看護〉から読みなおす第一次世界大戦』(岩波書店、2014年)があります。
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。