No.6800 『ジーキル博士とハイド氏』を読む

共立女子大学共立アカデミー

八王子キャンパス

たしかに作家R・L・スティーヴンスンは、人間の理性を説く哲学者でもなければ、道徳の大切さを説く宗教家でもない。しかし、彼が中編小説『ジーキル博士とハイド氏』（1886年）の中で描いた人格の多重性は、これを読んだ多くの人々の思考回路を刺激してやまない。この作品は出版されてから最初の6か月間に、英国内だけで4万部が売れたという。まだヴィクトリア時代の真っ只中にありながら、20世紀文学の幕開けが近いことを感じさせる作品である。作品の最初の出版から百年あまり、20世紀末から21世紀初めにおける社会心理学の到達点からこの作品を振りかえってみよう。

無料

2017/10/21～2017/11/25

10:15～11:45

土

5回

30人

山森芳郎

共立女子学園名誉教授。工学博士。建築学専攻。主な著書に、『日本の馬と人の生活誌』（編著）、『ヴィクトリア時代イギリスの田園生活誌』（共訳）、『生活科学論の20世紀』、『キーワードで読むイギリスの田園風景』、『夢の住まい、夢に出てくる住まい』など。

東京都八王子市元八王子町1-710

JR中央線・京王線「高尾」駅北口下車スクールバスで約10分/JR中央線 「八王子」駅南口下車スクールバスで約20分

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