No.神田3 「一つの中国」をめぐる国際政治
神田一ツ橋キャンパス
浅沼かおり
講義詳細
電話の相手は、台湾初の女性総統・蔡英文氏です。「一つの中国」を受け入れていない蔡氏の民進党政権は、発足当初から中国の圧力を受けてきました。トランプ氏との電話会談後、台湾は中国の外交攻勢によって、また一つ国交のある国(西アフリカのサントメ・プリンシペ)を失うことになりました。
トランプ大統領は、2017年2月の中国の習近平国家主席との電話会談では、「一つの中国」政策維持を約束しました。米・中のさまざまな思惑が交錯するなかで、台湾は自国の「現状維持」を貫こうと奮闘しています。(公開講座当日までをふくめて)今後どうなるかの予測はできませんが、刻々と変化する国際情勢をフォローしながら、「一つの中国」の歴史的背景を考えてみたいと思います。
東京外国語大学中国語学科卒業、東京都立大学(現・首都大学東京)大学院社会科学研究科政治学専攻博士課程、東京都立大学法学部助手を経て、本学に勤務。 博士(政治学)。専門は中国政治史。中国史(清代)、現代中国の政治・社会などの講義を担当中。
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