No.神田2 人、領土、アイデンティティから考えるドイツという国
神田一ツ橋キャンパス
西山暁義(にしやまあきよし)
講義詳細
振り返ってみれば、地理的にヨーロッパの中心に位置するドイツでは、昔から政治的、宗教的、経済的な理由から、さまざまな集団が移出入を繰り返してきました。そしてそれとともに、「ドイツ」の範囲も変わってきました。とくに20世紀以降の現代史においても、かつてナチスの時代、ユダヤ人をはじめとして人種差別、迫害、大量殺戮を行っていたドイツが、現在では(問題を抱えつつも)移民や難民受け入れに積極的な国へと変貌したように見えます。本講座では、このように歴史的な視点から現在の問題をとらえ直したいと思います。
東京大学大学院博士課程満期退学。博士(文学)。ドイツ近現代史専攻。ヨーロッパにおける国境、国境地域の歴史について、ドイツとフランスの事例を中心に研究している。主著は『ヨーロッパ史講義』(共著)、『ドイツ史研究入門』(共編著)、Kommunaler Liberalismus in Europa(共著)など。訳書に『仏独共同通史 第一次世界大戦』、『国民とその敵』がある。
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