日本の祭りと異形の神々シリーズ8
明治大学リバティアカデミー
和泉キャンパス
水谷類
-教養その他, 日本文化, 講義詳細
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概要
祭りとは、神と人とが対峙する、まことに劇的な催し事である。本来人は、神と直接触れ合うことはゆるされていない。神の側から人へ呼びかけ(祟り)があって、それに応えるのが神と人との出会い方であった。しかし人の側から神に祈りを捧げ、願い事を聞いていただくためには、神に対して何らかの捧げものをする必要がある。それが祭りである。「マツリ」とは「タテマツリ(奉り)」であって、神に殊に大切なものと真心を捧げることである。捧げものといえば、五穀やお酒、季節の野菜、果物などが一般的だが、肉や魚なども多い。芸能もそのひとつである。日本で祭りにともなう芸能と言えば、神楽が代表的だ。今回は、神楽をともなう祭りをおもに採りあげ、祭りの本質に迫っていきたい。
講座期間
2017/10/21~2018/1/20
講師概要
水谷類(ミズタニタグイ)元明治大学文学部兼任講師日本宗教史・文化史、および民俗学専攻。明治大学大学院博士後期課程修了。博士(史学)。著書:『廟墓ラントウと現世浄土の思想』、『墓前祭祀と聖所のトポロジー』(雄山閣、2009年)、『中世の神社と祭り』(岩田書院、2010年刊)、『墓制・墓標研究の再構築―歴史・考古・民俗学の現場から―』(岩田書院、2010年刊)、『村落・宮座研究の継承と展開』(岩田書院、2011刊)。一宮制、神社と祭り、民間芸能者、遊行の宗教者などを研究対象としながら、日本人の精神世界の形成について考えています。
アクセス
京王線・井の頭線「明大前」駅中央口より徒歩5分
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。