デザイン思考がビジネスを変える
明治大学リバティアカデミー
駿河台キャンパス
井上崇通
-ビジネス, 講義詳細, 趣味・実用
-井上崇通, 明治大学リバティアカデミー, 講義詳細, 駿河台キャンパス
概要
今回の講座で取り上げる著書『デザイン思考が世界を変える』は、デザイン思考研究の世界的な第一人者と言われているティム・ブラウンの初の著書の全訳です。本書の著者は本書の「はじめに」で、次のように述べています。「イノベーションを技術に偏った視点でとらえるのは、従来と比べて持続可能とは言えなくなってきている。また、既存の戦略から選ぶだけの経営哲学では、国内外の進展に圧倒されてしまうだろう。…したがって、我々にはイノベーションに対する新しいアイデアが必要だ。…このようなアプローチを提供するのが本書のテーマである『デザイン思考』なのだ。」 つまり、本著のテーマである「デザイン思考」とは、単に新製品、広告、ファッションといったデザインを指すものではありません。むしろ幅広く、一歩進めて、組織デザイン、戦略デザインを指す言葉として理解する必要があります。 さらに、重要な視点は、例えば、これまでのデザイナーといわれる人々に要求されていたのは、製品の外観や機能をどうするかが仕事であったとすると、「その製品が、どのように生活を改善するのか」、「どうすれば楽しい生活を支援することができるか」といった問題に取り組むのが、今日のデザイン思考家に求められる仕事と言えます。そこでは、部門横断的な全社的な取り組みが必要とされるだけでなく、顧客あるいは使用者の経験、つまりユーザー・エクスペリエンス(UX)の視点も取り込む必要が出てきます。 このような視点から、ビジネスを捉え直すことで、単に企業の新製品開発のデザインに止まらず、各種のサービス、例えば、福祉、医療、娯楽、環境など幅広く、複雑なサービスの問題に対しても柔軟な思考を身につけることができます。 このような視点に立ち、著者が取り組んできた様々な具体的な事例を参考に、本テーマの意味するところを受講生の皆様と議論していきます。
講師概要
井上崇通(イノウエタカミチ)明治大学商学部教授専門はマーケティング戦略論、消費者行動論等、「企業と消費者の価値共創」、「消費者心理」、「戦略的マーケティング」をテーマに研究、主著に「消費者行動論」(同文舘)、「サービス・ドミナント・ロジック」(同文舘)等、企業研修・指導、各種資格試験出題委員等幅広く活動。
アクセス
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