新版・ゆっくり学ぶ江戸の古文書パート14
明治大学リバティアカデミー
駿河台キャンパス
岩崎信夫/山口恭子/滝口正哉/伊能秀明
-教養その他, 日本文化, 講義詳細
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概要
第1~6回は、読解の手順を復習しつつ、武家の古文書から、読みやすく典型的な古文書に挑戦してみましょう。古文書での筆法や筆順の連綿について板書し、丁寧な解説を心掛けたいと考えています。 徳川幕府の権威、軍事力、経済力は諸大名を圧していました。幕閣、幕府諸役人も勤勉でした。その幕府がペリー来航以来僅か15年でなぜ滅んだのでしょうか。 今期は、倒幕側の動向に注目してみたいと思います。小松帯刀宛書状などの書状を中心に読む予定です。薩摩藩倒幕派は陋習を断ち切りつつ、鋳銭や通貨偽造なども厭わない思い切った行動に突進していたのではないでしょうか。幕府の対応はどのようなものだったでしょうか。 第7・8・10回は、江戸時代初期に出版された文学作品をとりあげます。今期も、『伊勢物語』のパロディー作品である『仁勢物語』および笑話集『醒睡笑』を中心に、種々の仮名草子作品を読んでゆきます。一緒にゆっくりと解読を進め、作品にちりばめられた言語感覚を味わいながら、江戸の笑いを共に楽しみたいと思います。また、大名や旗本御家人の名鑑である武鑑は毎年刊行されました。第9回は、その中から旗本の役職の実態を垣間見てみたいと思います。 古文書という風雅な学びにより、古人と心を通わせるとともに読解力を養いましょう。
講師概要
岩崎信夫(イワサキノブオ)市民講座講師東京都生まれ。静岡県裾野市史や目黒区めぐろ歴史資料館の「武島家文書目録」の編纂に従事。また武嶋家文書を読む会として『東北大学本浮浪追討記』を翻刻。幕末の制度改革に関心をもつ。
山口恭子(ヤマグチキョウコ)法政大学兼任講師江戸時代の文学や文化について研究。とくに江戸時代の書家や書流、「書のお手本」の出版に関することなど、当時の書文化について造詣を深めている。博士(文学)。
滝口正哉(タキグチマサヤ)成城大学非常勤講師、立正大学非常勤講師専門は、近世都市史・文化史。著書に『千社札にみる江戸の社会』(同成社)、『江戸の社会と御免富─富くじ・寺社・庶民─』(岩田書院)など。博士(文学)。
伊能秀明(イヨクヒデアキ)コーディネータ・明治大学図書館総務事務長学生の教育研究支援のため図書館書評コンテストや書評の書き方講座などの図書館活動推進、社会貢献のため小・中学生の「一日図書館長イベント」や延岡市での生涯教育活動に関与している。法学博士。
アクセス
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