人間らしく生きる～対立を深める世界。日本の進路はこれで良いのか？～

上智大学公開学習センター

四谷キャンパス

今、世界には混迷や対立がひろがり、さまざまな緊張状態が高まっています。日本の国内でも、政治や経済の状況には改善の見通しが見えてきません。一億総活躍社会、介護離職ゼロのようなスローガンが掲げられているにもかかわらず、医療・介護・年金のレベルダウン、子供や青年の生活環境、雇用内容の悪化など、明るい出口がいっこうに見えてこない状況の中で、わたしたちの生きる環境はどうなっていくのでしょうか。 現在の日本の政権は、内外の不安の声にもかかわらず、安保関連法制や共謀罪を制定し、軍事や治安維持についての強硬策を主張して、憲法9条改定の時期まで明言するようになりました。けれども、それらの緊急な必要性と、世界の現状は本当に対応しているのでしょうか。公権力の強制によるマスコミの公共性の喪失が公然となりつつあるなかで、わたしたちは、真実の情報をどれほどきちんと得ているのでしょうか。 混迷していく世界のなかで、これから日本が進むべき道について、私たちひとりひとりが、具体的な形で考えを問われ、決意を問われています。どうすれば人間の尊厳を回復し、人間らしく生きられる日本社会が実現できるのでしょうか？政治経済や暮らしのあり方に、「今存在しているのとは別の在り方」はないのでしょうか？この講座では、各界の有識者にご意見を伺いつつ、受講者の皆さまと共に考える機会としたいと思います。

29,700円

2017/10/11～2018/1/17

19:00～20:30

水

11回

100人

大橋容一郎上智大学文学部哲学科教授

上智大学文学部哲学科教授 専攻分野/西洋近現代哲学、近代日本哲学、認識論、カント・新カント学派の哲学・著作/岩波書店版『カント全集』他多数

東京都千代田区紀尾井町7-1

JR中央線・東京メトロ丸ノ内線・南北線「四ッ谷」駅麹町口・赤坂口から徒歩5分

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