庭園学講座24「数寄者と庭の物語」
訪問(その他エリア)
尼﨑博正/仲隆裕
講義詳細
庭づくりの最初にあるのは施主の思いであり、庭に携わる多様な技能者の存在によって、施主の画いた着想は現実のものとして造り出され、庭園が姿を現して行きます。それぞれが役割を担って造園の営みが育まれてきましたが、近世と近代では必ずしも同じではありません。社会体制の変革による施主層の社会的地位の変化に加え、西洋建築、公共公園といった多様な要素が加わり、新たな時代に対応した庭技や感性が必要となりました。それゆえ、施主と技能者にも互いの従来の役割を超えた関係性が生まれ、近代に成立する庭園には彼らの新たな創意が随所に込められていきました。近代庭園の新奇性は、意匠や用途のみならず、庭に携わった人々が謳歌した時代の息吹が込められているところにもあるでしょう。本講座では施主と庭づくりに関わった人々にひろく着目し、数寄者と庭の物語をひもといていきます。8/25(金)8:40~ 16:30、8/26(土)9:00~ 17:00、8/27(日)9:00~ 17:00
仲隆裕/農学博士、京都造形芸術大学教授。日本庭園・歴史遺産研究センター所長。千葉大学大学院園芸学研究科環境緑地学専攻修士課程修了。京都市文化財保護課文化財保護技師(記念物担当)、山中庭園研究所、千葉大学助手(園芸学部)などを経て、現在京都造形芸術大学芸術学部教授。庭園文化史研究、文化財庭園を中心とする遺跡の保存修復・整備に取り組む。
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