関西史跡見学教室㉙《第1回》- 奈良・大安寺 -
龍谷大学龍谷エクステンションセンター
学外・奈良県奈良市
松波宏隆
-日本文化, 講義詳細, 趣味・実用
-学外・奈良県奈良市, 松波宏隆, 講義詳細, 龍谷大学龍谷エクステンションセンター
講座名
関西史跡見学教室㉙《第1回》- 奈良・大安寺 -
概要
大安寺は平城遷都後、いち早く藤原京から移された寺院であり、東大寺ができるまでは最大の寺院でした。三論宗教学の中心寺院として、奈良仏教を牽引した僧侶を数多く輩出しました。その寺域は六条大路を挟んで南北に展開する特異性ももっています。現在の寺域は往時の十分の一ほどとなっていますが、本講座ではかつての寺域がどれほどの広がりをもっていたか、六条大路を越えて塔院が独立しているかのように展開している状況、主要伽藍だけでなく平城京の寺院がどのような構成で成り立っていたか、などを現地を実際に見学しながら考えていきたいと思います。あわせて、大安寺以前の状況(古墳や集落など)や以後の状況も見ていきたいと思っています。
【見学予定地】■野神古墳/墳丘が大きく改変されているが、径40mほどの円墳である可能性がある。埋葬主体は阿蘇凝灰岩製の家形石棺を納めた竪穴式石槨である。■八幡神社/大安寺の平安時代以降の鎮守社。宇佐八幡を石清水に勧請した行教により建立された。中門は江戸時代に大きく改変されているが、蟇股や木鼻に室町時代の部材をのこしている。■大安寺讃仰殿/大安寺の宝物殿。楊柳観音立像をはじめ7体の天平仏<重文>を安置する。■杉山古墳/全長154mの前方後円墳。大安寺建立によりその境内に取り込まれた。前方部を利用して平安初期まで大安寺所用瓦が焼かれていた。■地蔵堂/大安寺町により守られてきた地蔵菩薩立像を安置する。深く柔らかい衣紋、大腿部をはじめとした体躯の量感など、9世紀後半の造立と推定される。
など(拝観料を含む)
講座期間
2017/06/08~2017/06/08
講師概要
龍谷大学非常勤講師。龍谷大学文学研究科修了。主要論著に、「高句麗山城城壁の女墻後接方孔(柱洞)の構造と機能」(徐光輝編『東北アジア古代文化論叢』)、「『日本書紀』に登場しない百済二王―毘有王・武王をめぐって―」(松倉文比古編『続日本古代の社会と宗教』)など。
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。