京都歴史散策㉝《第1回》- 祝園(ほうその)を歩く -
学外・京都市精華町
松波宏隆
講義詳細
【見学予定地】■新殿神社/十三重石塔<重文>は基礎に延徳三年(1491)銘がのこる。境内には薬師堂もあり、神宮寺として医王寺の名も残っている。■前ノ畑遺跡/弥生時代の集落、古墳群、奈良時代の掘立柱建物群などの複合遺跡。古墳群は横穴式石室を主体部とする後期古墳が多いが、石室の構造は近畿地方には珍しく尾張・美濃との共通項が指摘される。奈良時代の掘立柱建物群は大型の井戸もあり、豪族居館や官衙的建物の可能性が指摘されている。■如来寺/十一面観音菩薩立像は一木造で、頭部が大きめに、肩を張って造るなど、平安前期造立と推定される。■常念寺/融通念仏宗。薬師堂の菩薩形立像<重文>は、祝園神社にあった薬師堂から移されたと伝わり、後補の手には薬壺を持つ。一木造で、体躯の量感、膝前でW字状に交差する天衣の表現など貞観仏(9世紀)としての特徴を見せる。/ほか/(拝観料等を含む)
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