民衆文化からみる近代
明治大学リバティアカデミー
駿河台キャンパス
須田努伊藤俊介青木然
-日本文化, 講義詳細
-明治大学リバティアカデミー, 講義詳細, 須田努/伊藤俊介/青木然, 駿河台キャンパス
概要
国民国家と帝国の形成途上にあった明治時代の様相を、政治史ではなく文化史それも、民衆文化(落語・講談・芝居・浪花節)という切り口から考察します。人びとは文明開化をどのように受け容れ、はじめての近代的対外戦争である日清戦争をどう認識し、資本主義の展開のなかに生まれた新しいタイプの経済格差・貧困という社会問題と向き合っていたのでしょうか。こういった明治時代特有の問題を6回の講義で考察します。講師は、メディアや民衆芸能といった分野に挑戦している新進気鋭のメンバーを集めました。
講座期間
2018/05/14~2018/06/18
講師概要
須田努(スダツトム)明治大学情報コミュニケーション学部教授、コーディネータ1959年、群馬県高崎市生まれ。専門は日本近世・近代の社会文化史・異文化コミュニケーション史です。現在の研究課題は、社会文化史の観点からは、幕末から明治初年における大衆芸能と社会との関係、異文化コミュニケーション史の視点からは、薩摩の朝鮮人陶工の村や、吉田松陰に見る征韓論形成の問題などです。朝鮮・中国との関係から日本近世・近代史を考察したいと考えています。
伊藤俊介(イトウシュンスケ)福島大学経済経営学類准教授2010年、慶煕大学校一般大学院史学科博士課程修了。2014年より現職。著作に「甲午改革と王権構想」(『歴史学研究』864号、2010年)、「兪吉濬―その開化思想と政治活動」(趙景達他編『講座東アジアの知識人』1、有志舎、2013年)、「戦争芝居と川上音二郎―『壮絶会絶日清戦争』の分析をもとに」(『日本歴史』805号、2015年)、「ある開化派官僚の日本観―兪吉濬を通して」(杉並歴史を語り合う会・歴史科学協議会編『隣国の肖像』、大月書店、2016年)など。
青木然(アオキゼン)たばこと塩の博物館学芸員2009年、早稲田大学文学研究科修士課程修了。2014年より現職。著作に、「日本民衆の西洋文明受容と朝鮮・中国認識」(『史学雑誌』123編11号、2014年)、「神戸の港湾労働者と清国人労働者非雑居運動」(アジア民衆史研究会・歴史問題研究所編『日韓民衆史研究の最前線』、有志舎、2015年)、「日本民衆の朝鮮観」(杉並歴史を語り合う会・歴史科学協議会編『隣国の肖像』、大月書店、2016年)など。
アクセス
JR中央線・総武線「御茶ノ水」駅御茶ノ水橋口より徒歩3分/東京メトロ丸の内線「御茶ノ水」駅2番出口より徒歩3分/東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅B1出口より徒歩5分/都営地下鉄三田線・新宿線・東京メトロ半蔵門線「神保町」駅A5出口より徒歩5分/都営地下鉄新宿線「小川町」駅B3出口より徒歩5分
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
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