歴史学者から学ぶ「競馬の世界史」
早稲田大学エクステンションセンター
中野校
本村凌二(東京大学名誉教授、早稲田大学特任教授)
-教養その他, 講義詳細, 趣味・実用
-中野校, 早稲田大学エクステンションセンター, 本村凌二(東京大学名誉教授、早稲田大学特任教授), 講義詳細
概要
競馬の黎明期、映画「ベンハー」では有名な戦車競走に民衆が熱狂しました。今でこそ馬はそれほど活用されなくなりましたが、かつては農耕馬、輸送馬、軍馬などとして人間社会のなかで計り知れない役割を担っていました。
しかし18世紀後半から工業化が拡がっていくとともに馬の数は減りだし、その役割も小さくなりつつあります。とはいえ、それと同時に、競走馬の数は増え始め、馬同士を競わせるギャンブルとしての側面をもつ競馬がさかんになっていきます。まるで馬の生命力が競馬の生命力として受け継がれたかのようです。これは、世界史や人類史を考える上で、類稀なテーマになります。
中東生まれのアラブ馬を始祖としてイギリスで誕生した純血種サラブレッドは、どのように人々の心を捉えたのか、3歳馬のクラシックレースが確立されるなかで、いかにして20世紀における競馬の興隆と人気を博するに至ったのか、日本競馬の飛躍や、世界のビッグレースの舞台裏も、歴史の観点から見ていきます。
世界各地における優駿たちの夢の競演と、これらの競走馬が演じた筋書きのないドラマを世界史としてたどることにしましょう。古代ローマ史の研究者であると同時に、競馬を愛してやまない趣味人として楽しい講義を予定しています。
【主な講義内容】
・オリンピック戦車競走での古代民衆の熱狂
・サラブレッドの誕生
・18世紀のヨーロッパ文化から生まれたクラシックレース
・19世紀・馬産地ケンタッキーの台頭
・20世紀ヨーロッパ競馬
・国際化時代のビックレースを知る
講座期間
2017/04/14~2017/04/14
講師名
本村凌二(東京大学名誉教授、早稲田大学特任教授)
講師概要
1947年熊本県生まれ。早稲田大学国際教養学部特任教授。東京大学大学名誉教授。専門は古代ローマ史。『薄闇のローマ世界』でサントリー学芸賞、『馬の世界史』でJRA賞馬事文化賞、一連の業績にて地中海学会賞を受賞。著作に『多神教と一神教』『愛欲のローマ史』『ローマ帝国 人物列伝』『競馬の世界史』 等多数。
住所
東京都中野区中野4-22-3 早稲田大学中野国際コミュニティプラザ1階
アクセス
JR中央・総武線・東京メトロ東西線「中野駅」下車北口より徒歩10分/関東バス「東京警察病院北門前」より徒歩1分 【中01】【大02】【宿04】【宿05】【宿07】【阿45】系統/
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。