西田幾多郎を読む

早稲田大学エクステンションセンター

早稲田校

論文「叡知的世界」は西田哲学の固有の論理である「場所の論理」を体系的に叙述した論稿で、西田の形而上学が最終的な形で展開されています。西田幾多郎の数多い著作のなかでも名品のほまれ高く、欧文に最初に翻訳された論文でもあります。そこには、西田自身の深い宗教的体験から得た「無」の境地が哲学的に論理化された形で語られています。また『善の研究』は、彼の「純粋経験」の思想を体系的に論じた著作です。彼の10余年にわたる長い禅体験にもとづいて書かれた著作で、近代日本哲学の出発点ともなった最重要な作品です。講義においては、西田の悲哀に満ちた私生活などにも触れながら、その深遠な思想を熟読玩味していきたいと思います。

29,160円

33,534円

2017/04/10～2017/06/19

13:00～14:30

月

10回

小坂国継（日本大学名誉教授）

早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。文学博士。専攻分野は、宗教哲学・日本思想史・比較思想。著書に、『西田幾多郎の思想』『西洋の哲学・東洋の思想』(講談社)、『東洋的な生きかた』『近代日本哲学のなかの西田哲学』(ミネルヴァ書房)、『西田哲学の基層』『明治哲学の研究』(岩波書店)などがある。

東京都新宿区西早稲田1-6-1

東京メトロ東西線「早稲田駅」3a出口より徒歩5分/都バス(高田馬場駅→早大正門行き)「早大正門」より徒歩1分/都電荒川線「早稲田駅」より徒歩5分

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