「水泳を習うなら絶対ここ!」リピーター続出の講座

水泳マスターズ中級@国士舘大学

単に泳げるだけでなく、きれいで安全なフォームが身につくプログラムがしっかりと組まれた、国士舘大学の水泳講座。プールがあるのは大学創立100周年記念事業の一環として建てられた「メイプルセンチュリーホール」。オリンピック出場レベルの選手も使用する、本格的な競泳&シンクロナイズドスイミング用温水プールで、レベルに合わせたさまざまな内容が開講されている。

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水泳マスターズ中級

単に泳げるだけでなく、きれいで安全なフォームが身につくプログラムがしっかりと組まれた、国士舘大学の水泳講座。プールがあるのは大学創立100周年記念事業の一環として建てられた「メイプルセンチュリーホール」。オリンピック出場レベルの選手も使用する、本格的な競泳&シンクロナイズドスイミング用温水プールで、レベルに合わせたさまざまな内容が開講されている。

陸上で20分の分解練習

「水泳マスターズ中級」は、クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライといった4種目の習得を目指す、全12回の講座。講師の和田壮生(まさき)先生は、国士舘大学の大学院を修了し、日本水泳連盟公認上級コーチの資格を持つ、いわばコーチのプロだ。

「泳ぐ以前に、正しい体の使い方を覚えることが先決」と、ウォーミングアップや基礎練習にかなりの時間をかける。この日の種目は、バタフライ。足指から全身のストレッチにはじまり、背中を丸める、胸を反らす、左右の肩甲骨を寄せる、広げるなどバタフライに必要な動きの練習を陸上で20分以上も行った。

和田先生は、受講生一人ひとりに目を配り、時には背中を押したり、肩を開いたりと、まずは陸上でも体の感覚を一人ひとりが認識できるようにサポートも入念だ。このような十分な陸上練習を行った上で、さあ、いよいよ水中へ!

プールに入ってからも、まずは上体を揺らすだけで前進、次に片手をつけて、次に両手をつけて、次に脚も……と、バタフライの動きをひとつずつ分解して指導する。それにより、複雑な動きの流れを脳と体がしっかりと理解し、結果的に早くマスターできるわけだ。

ウォーミングアップも実に入念。誰もが自分の体に集中しているようだ

ウォーミングアップも実に入念。誰もが自分の体に集中しているようだ

物怖じする人には力を抜く方法から教える

「生徒さんの性格によっても、指導の仕方を変えているんです」と和田先生。焦って進もうとする人には落ち着くように声をかけ、物怖じする人には力を抜く方法から教える。グループレッスンにありがちな、〝落ちこぼれ感〟を、ここでは感じずにすみそうだ。

受講生からも、体の動きを何度も繰り返し教えてくれ、質問にもその都度丁寧に答えてくれる和田先生に信頼を寄せているのが伝わってくる。

「スムースな動きでいいですよー。おー、いいですねー!」。何年も通い泳ぎがうまい受講生には、プール脇に退いてその泳ぎを見守り、すかさず評価の声をかけていた。

平日の昼間のクラスということもあり、受講者は60〜70代のシニア中心。それでも、泳ぐ姿は全員、年齢よりずっと若く見え、改めて、水泳のアンチエイジング効果に驚く。泳いだ後は、プールサイドのジャグジーで、体をほぐしてリラックス。その間、受講生同士でおしゃべりを楽しんだり、先生に質問したり、和やかな雰囲気も魅力的に映った。

受講生のひとり(70歳・女性)に話を聞くと、「水泳を習うなら、絶対ここをオススメしますね。先生がとってもいいもの」と、太鼓判を押す。何年も通うリピーターが多いことでもわかるように、誰でも「続けられる」&「続けたくなる」講座だ。

和田先生の徹底した個人指導に、受講生の評判もいい

和田先生の徹底した個人指導に、受講生の評判もいい

〔講師の今日イチ〕「速く前に進みたくても、せっかちになってはダメ! 水とうまくコミュニケーションをとって」
〔施設のココイチ〕25m×8レーンのプールは、スイッチひとつで、シンクロの国際規格である3mまで水深を変えられる。

〔おすすめ講座〕水泳(マスターズ中級)」「水泳(マスターズ上級)

取材講座データ
水泳マスターズ中級 国士舘大学 2016年度秋期

2017年3月8日取材

文・写真/まなナビ編集室

-健康・スポーツ, 講座レポート
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