欧米人を説得したいとき、手は机のどこに置く?

Business Discussions and Negotiations in English@上智大学公開講座

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Business Discussions and Negotiations in English

Business Discussions and Negotiations in English

TOEIC730点以上のレベル

「文脈を読んだコミュニケーション」が重視される、日本はかなりのハイコンテクスト文化だとして知られている。よくいえば「空気を読むのがうまい」が、悪くいえば「回りくどい」。

なぜ、こうも欧米と日本ではコミュニケーションの文化が違うのか。これに対して、ハギリアン先生は語る。

「これは私が考えた説ですが、日本は歴史的にも災害が多い土地なので、周囲の環境のちょっとした変化を見逃すことが命取りになる。だからこそ、周囲の変化に非常に敏感で、注意深い性質があるように思います。人間関係においてもそれは同様で、欧米のように直接言葉にせずとも、お互いに察する『呼吸を読む』というコミュニケーションが発達しているのではないでしょうか」

なお、講義中の言語はすべて英語のみ。講義では、先生の解説のみならず、ほかの生徒と2人1組のペアを組んで、相手を交渉相手に見立ててディスカッションをするエクササイズも頻繁に実施されていた。

受講生の多くの人は海外駐在経験があってかなり語学経験が豊富な印象。受講の目安はTOEIC730点以上、TOEFL79点以上くらいのレベル。

講義に参加していた外資系サラリーマンの30代男性は、「外資系企業にこのたび転職したのですが、外国人上司とのコミュニケーション方法を学ぶために来ました。実践的な内容なので、実際の現場でもかなり役に立っています。通常、土日はダラダラしてしまうところですが、この講義は土曜日に3コマ行うので、時間を有効活用できるのもいいですね」と授業に対する感想を語っていた。

また、70代男性は「若い頃から英語を使う仕事をしていたので、普通の英会話教室で英語を学ぶだけでは物足りない。だからこそ、自分の英語力をさび付かせないために通っている。また、単純に英語を学ぶだけでなく、英語でビジネスを学べるところもおもしろい」と、語学教室との違いについて指摘していた。

〔今日の名言〕「女性からのボディタッチは欧米のビジネスシーンでは当たり前」
〔受講生の今日イチ〕「講義中は講義だけでなく、エクササイズが多いので、かなり実践力が高まる気がします」(50代男性)
〔大学のココイチ〕上智大学キャンパス内にある1号館は、大学内で最も古い校舎。スイスの建築家であるマックス・ヒンデルが手がけた趣あるレンガ造りの外観が魅力。

〔おすすめ講座〕Business Discussions and Negotiations in English
Cross-cultural Business Communication

取材講座データ
「Business Discussions and Negotiations in English」 上智大学公開講座 2017年1月7日~1月21日

2017年1月14日取材

文/藤村はるな 写真/まなナビ編集室

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