抗酸化成分グルコシノレートも豊富 * 菜の花と油揚げの煮びたし *

老けないおかず

アクが少ない菜の花は、そのまま煮汁に加えることで栄養の損失を防止。油揚げの原料・大豆に含まれるイソフラボンは骨粗鬆症予防にも。やや薄めに味つけし、煮汁ごと食べます。

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アクが少ない菜の花は、そのまま煮汁に加えることで栄養の損失を防止。油揚げの原料・大豆に含まれるイソフラボンは骨粗鬆症予防にも。やや薄めに味つけし、煮汁ごと食べます。

◎材料(2人分)

菜の花 1束
油揚げ 1枚
(A) だし汁 1と1/2カップ
(A) めんつゆ(3倍濃縮)  大さじ4

【作り方】
(1)菜の花は長さを半分に切る。油揚げは熱湯をかけて油抜きし、水気をおさえて7㎜幅に切る。
(2)鍋で(A)を煮立て油揚げを加え、中火でひと煮する。菜の花を加えてさっと煮る。火がとおったらそのまま冷ましてできあがり。

[菜の花はこんなにエライ]

春を代表する野菜・菜の花は、抗酸化力が高いとされるアブラナ科の野菜(キャベツ、ブロッコリー、小松菜など)のなかでも、抗酸化成分・グルコシノレートの含有量がダントツに豊富。特に、つぼみの部分に多く含まれています。

また、独特のほろ苦さは、ケンフェロールという成分によるもので、これも抗酸化作用が高いポリフェノールの一種です。抗酸化成分は細胞のさび=老化を防ぐのに大きく貢献。免疫力を高めて、風邪やインフルエンザなどにかかりにくくなるのをはじめ、血液をサラサラにして動脈硬化を防ぐ作用で、認知症の予防にもつながります。

[菜の花の調理のコツ]

菜の花に豊富なビタミンB群とビタミンCは水溶性なので、損失を最小限にするため、さっと手早くゆでるか、蒸し器や電子レンジを利用しても。アクが少ないのでそのまま炒めてもOKです。

■監修■石原新菜いしはら・にいな 1980年長崎県生まれ。2006年帝京大学医学部卒業。イシハラクリニック副院長。主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたる。​わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍。著書は 13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸しショウガ健康法』(アスコム刊)をはじめ、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(php研究所刊)、『研修医ニーナの731日』(海竜社刊)等30冊を数え、韓国、香港、台湾、ベトナムでも翻訳され出版されている。日本内科学会会員。日本東洋医学会会員。日本温泉気候物理医学会会員。二児の母。

取材・文/沖田恵美 調理・写真/まなナビ編集室

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