講義詳細
講座名
モンゴルの生活文化-家畜とともに生きる-
大学
青山学院大学
キャンパス
青山キャンパス
概要
モンゴルの生業・暮らしは、数千年来ながらく遊牧という形態をとっていました。遊牧とは、乾燥アジアに属する中央ユーラシアの草原(ステップ)地帯の環境に適応した形態です。ひとびとは寡雨で寒冷な高原の厳しい自然環境を、ウマやヒツジといった家畜とともに移動することによって乗り切ってきました。これはモンスーン地帯の湿潤アジアにくらし、固定式の家屋に定住をしている人間にとっては想像し難い生活です。
そこで本講義では、まず、モンゴルの地理を解説し、そこでの生活を支配する自然環境について理解してゆきます。アジアにおかるモンゴルの位置付けを把握することで、あわせて日本が属するアジアの多様性を認識していただきたいと思います。つぎに、モンゴルの遊牧生活について解説します。モンゴルの過酷な自然環境を生き抜くために人間は何を発明したのか? 季節移動や五畜、去勢、搾乳、屠畜といったキーワードを手掛かりに遊牧生活のメカニズムを解説してゆきます。そして、遊牧民の衣・食・住それぞれを観察します。とりわけ食文化に関しては、講師が現地調査で見聞してきた現代モンゴルの生活文化の一端を紹介します。地方の食生活、都会の食生活、それぞれの食生活の在り方を比較することで、現在に生きるモンゴルの遊牧について理解を深めてゆきたいと思います。
本講義をきっかけに、モンゴルに関心を持っていただければ幸いです。
会員価格
無料
一般価格
無料
講座期間
2017/5/27~2017/5/27
開講時間
11:00~12:30
曜日
土
講座回数
1回
定員
250人
講師名
鈴木宏節
講師概要
青山学院女子短期大学現代教養学科助教。早稲田大学第一文学部史学科東洋史学専修卒業。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門分野は東洋史・アジア史、中央ユーラシア史。
住所
東京都渋谷区渋谷4-4-25
アクセス
JR山手線、JR埼京線、東急線、京王井の頭線、東京メトロ副都心線他「渋谷駅」より徒歩10分/東京メトロ(銀座線・千代田線・半蔵門線)「表参道駅」より徒歩5分
申込
要
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。