講義詳細
講座名
ユダヤ人の歴史―旧約聖書の時代から現代まで
大学
早稲田大学エクステンションセンター
キャンパス
中野校
概要
ユダヤ人とはいったいどのような人たちなのだろう。ユダヤ人は長い離散(ディアスポラ)の時代にも、信仰と民族的紐帯を失うことなく、繰り返される迫害と追放を生き延びてきた。この授業では旧約聖書の伝承の世界から始まり、ユダヤ人が国を失い、世界中に散らばる経緯を追ってゆく。彼らは定着した土地でどのような社会を築いたのか、また非ユダヤ人との関係はいかなるものだったのか。そして近代ヨーロッパで反ユダヤ主義が生まれ、これは最終的にホロコーストという大きな悲劇へとつながってゆく。現在イスラエルという国家を持つ彼らは、国を持たなかった時代とはどう違うのか。本講義では、有史以来のユダヤ人の歴史を、様々な専門家が持ちりで講義する。エクステンションセンターでなければ実現しないオムニバス講義であり、この貴重な機会にユダヤ人の長い歴史を学ぶ入り口としてほしい。
会員価格
29,160円
一般価格
33,534円
講座期間
2018/04/07~2018/06/16
開講時間
10:30~12:00
曜日
土
講座回数
10回
定員
講師名
武井彩佳(学習院女子大学教授)中田一郎(中央大学名誉教授)月本昭男(上智大学特任教授、古代オリエント博物館館長)市川裕(東京大学
講師概要
武井彩佳
学習院女子大学教授
博士(文学、早稲田大学)。専門はドイツ現代史、エスニシティ研究、ホロコースト研究。著書に『戦後ドイツのユダヤ人』(白水社)、『ユダヤ人財産はだれのものか:ホロコーストからパレスチナ問題へ』(白水社)、『〈和解〉のリアルポリティクス―ドイツ人とユダヤ人』(みすず書房)など。
中田一郎
中央大学名誉教授
1937年和歌山県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院修士課程中退、ヒブルー・ユニオン・カレッジを経て、コロンビア大学大学院修了、Ph.D.取得。著訳書に『ハンムラビ「法典」』(リトン)、『メソポタミア文明入門』(岩波ジュニア新書)、『ハンムラビ王』(山川世界史リブレット)他。
月本昭男
上智大学特任教授、古代オリエント博物館館長
1948年生まれ。東京大学文学部卒業後、同大学院人文科学研究科修士課程修了、博士課程中退。ドイツ・テュービンゲン大学文化学部博士課程修了。専門分野は旧約聖書学、古代オリエント学、宗教史。著書に『古代メソポタミアの神話と儀礼』(岩波書店)ほか。
市川裕
東京大学教授
法学を学んだのち、一生の仕事として聖書研究をしたいと思い、宗教学の大学院で旧約聖書を学ぶが、イエス時代のユダヤ教に強く惹かれ、ヘブライ大学に留学し律法研究に取り組む。現地のシナゴーグで1年間毎朝の礼拝に出て感銘を受ける。著書に『ユダヤ教の精神構造』(東京大学出版会)、『ユダヤ教の歴史』(山川出版社)などがある。
関哲行
流通経済大学教授
1950年茨城県生まれ。上智大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。専門分野は中近世スペイン史で、ユダヤ人やコンベルソ、モリスコ(改宗ムスリム)などの宗教的マイノリティに関心がある。著書としては『旅する人びと』(岩波書店)、『忘れられたマイノリティ』(山川出版社)などがある。
宮武志郎
普連土学園教諭
早稲田大学大学院後期課程単位取得退学。専門はオスマン史、地中海史、地中海世界のユダヤ教徒史。著書に「ユダヤ教徒ネットワークとオスマン朝」(『岩波講座世界歴史(14)』、2000年、岩波書店)、「オスマン帝国とユダヤ教徒」(『ユーラシア諸宗教の関係史論』、2010年、勉誠出版)など。
清水領
学習院女子大学講師
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。2008年よりフランス・パリの社会科学高等研究院EHESSのユダヤ学研究室で歴史学の修士・博士課程に留学。専門は19世紀フランスにおけるユダヤ教徒社会の変容と近代化について。近年はアメリカの仏ユダヤ人史料の問題も扱う。
桑名映子
聖心女子大学准教授
東京大学教養学部教養学科卒業後、同大学院総合文化研究科修士課程修了。カリフォルニア大学バークレイ校Ph.D.(歴史学)。専門はハプスブルク帝国史・ハンガリー近現代史。訳書としてS.ベラー『世紀末ウィーンのユダヤ人1867-1938』(刀水書房)がある。
大内宏一
早稲田大学名誉教授
1946年山形生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、同大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。専門分野はドイツ近現代史。著書に、『ビスマルク――ドイツ帝国の建国者』(山川出版社)、『ビスマルク時代のドイツ自由主義』(彩流社)などがある。
高尾千津子
東京医科歯科大学教授
早稲田大学卒業後、ヘブライ大学現代ユダヤ研究所客員研究員を経て、1992年早稲田大学文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学、早稲田大学)。専門分野はソ連・ロシア史、ユダヤ現代史。著書に『ソ連農業集団化の原点』(彩流社)、『ロシアとユダヤ人』(東洋書店)などがある。
学習院女子大学教授
博士(文学、早稲田大学)。専門はドイツ現代史、エスニシティ研究、ホロコースト研究。著書に『戦後ドイツのユダヤ人』(白水社)、『ユダヤ人財産はだれのものか:ホロコーストからパレスチナ問題へ』(白水社)、『〈和解〉のリアルポリティクス―ドイツ人とユダヤ人』(みすず書房)など。
中田一郎
中央大学名誉教授
1937年和歌山県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院修士課程中退、ヒブルー・ユニオン・カレッジを経て、コロンビア大学大学院修了、Ph.D.取得。著訳書に『ハンムラビ「法典」』(リトン)、『メソポタミア文明入門』(岩波ジュニア新書)、『ハンムラビ王』(山川世界史リブレット)他。
月本昭男
上智大学特任教授、古代オリエント博物館館長
1948年生まれ。東京大学文学部卒業後、同大学院人文科学研究科修士課程修了、博士課程中退。ドイツ・テュービンゲン大学文化学部博士課程修了。専門分野は旧約聖書学、古代オリエント学、宗教史。著書に『古代メソポタミアの神話と儀礼』(岩波書店)ほか。
市川裕
東京大学教授
法学を学んだのち、一生の仕事として聖書研究をしたいと思い、宗教学の大学院で旧約聖書を学ぶが、イエス時代のユダヤ教に強く惹かれ、ヘブライ大学に留学し律法研究に取り組む。現地のシナゴーグで1年間毎朝の礼拝に出て感銘を受ける。著書に『ユダヤ教の精神構造』(東京大学出版会)、『ユダヤ教の歴史』(山川出版社)などがある。
関哲行
流通経済大学教授
1950年茨城県生まれ。上智大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。専門分野は中近世スペイン史で、ユダヤ人やコンベルソ、モリスコ(改宗ムスリム)などの宗教的マイノリティに関心がある。著書としては『旅する人びと』(岩波書店)、『忘れられたマイノリティ』(山川出版社)などがある。
宮武志郎
普連土学園教諭
早稲田大学大学院後期課程単位取得退学。専門はオスマン史、地中海史、地中海世界のユダヤ教徒史。著書に「ユダヤ教徒ネットワークとオスマン朝」(『岩波講座世界歴史(14)』、2000年、岩波書店)、「オスマン帝国とユダヤ教徒」(『ユーラシア諸宗教の関係史論』、2010年、勉誠出版)など。
清水領
学習院女子大学講師
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。2008年よりフランス・パリの社会科学高等研究院EHESSのユダヤ学研究室で歴史学の修士・博士課程に留学。専門は19世紀フランスにおけるユダヤ教徒社会の変容と近代化について。近年はアメリカの仏ユダヤ人史料の問題も扱う。
桑名映子
聖心女子大学准教授
東京大学教養学部教養学科卒業後、同大学院総合文化研究科修士課程修了。カリフォルニア大学バークレイ校Ph.D.(歴史学)。専門はハプスブルク帝国史・ハンガリー近現代史。訳書としてS.ベラー『世紀末ウィーンのユダヤ人1867-1938』(刀水書房)がある。
大内宏一
早稲田大学名誉教授
1946年山形生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、同大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。専門分野はドイツ近現代史。著書に、『ビスマルク――ドイツ帝国の建国者』(山川出版社)、『ビスマルク時代のドイツ自由主義』(彩流社)などがある。
高尾千津子
東京医科歯科大学教授
早稲田大学卒業後、ヘブライ大学現代ユダヤ研究所客員研究員を経て、1992年早稲田大学文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学、早稲田大学)。専門分野はソ連・ロシア史、ユダヤ現代史。著書に『ソ連農業集団化の原点』(彩流社)、『ロシアとユダヤ人』(東洋書店)などがある。
住所
東京都中野区中野4-22-3 早稲田大学中野国際コミュニティプラザ1階
アクセス
JR中央・総武線・東京メトロ東西線「中野駅」下車北口より徒歩10分/関東バス「東京警察病院北門前」より徒歩1分 【中01】【大02】【宿04】【宿05】【宿07】【阿45】系統/
申込
要
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。