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中国の民族問題|早稲田大学|大野旭(静岡大学教授)

講義詳細
講座名
中国の民族問題
大学
早稲田大学
キャンパス
中野校
概要
中国の民族問題は近年、チベット独立問題やウイグル人の宗教問題、モンゴル草原の開発問題などの形で現れることが多い。実はもう一つ、隠された民族問題がある。モンゴル人を主体とする国際的な民族問題である。しかも、このモンゴル人の民族問題はどれも日本と関連している。大日本帝国時代の満洲国や徳王のモンゴル自治邦の近代的な遺産に由来する。したがって、モンゴルの民族問題は実は「もう一つの日本史」でもある。本講義ではまず、モンゴルの民族問題を日本との関連で解説した上で、チベット仏教を信仰するチベット人とイスラームを信奉するウイグル人たちがいかに中国に統合されたのかについて分析する。中国による統合と少数民族による民族自決運動との相克を歴史に遡って分析し、民族問題の政治的・宗教的性質について解説する。民族問題は決して一国だけの「内政問題」ではなく、国際問題でもあるとの側面を例示する。
会員価格
8,748円
一般価格
10,060円
講座期間
2017/11/24~2017/12/08
開講時間
15:00~16:30
曜日
講座回数
3回
定員
講師名
大野旭(静岡大学教授)
講師概要
大野旭
静岡大学教授
中華人民共和国内モンゴル自治区(南モンゴル)出身。モンゴル名はオーノス・チョクト、中国名は楊海英。『墓標なき草原―内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録(上・下)』(2009年、岩波書店)、『モンゴルとイスラーム的中国』(2014年、文藝春秋)、『チベットに舞う日本刀―モンゴル騎兵の現代史』(2014年、文藝春秋)、『日本陸軍とモンゴル』(2015年、中央公論新社)等著作多数。

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