講義詳細
講座名
女王、王妃の肖像
大学
早稲田大学
キャンパス
中野校
概要
国を動かしたのは王だけではない。歴史上著名な女王、王妃たちは、国を支え、歴史を紡ぐ主人公となっていった。15世紀スペイン、16世紀イギリス、18世紀オーストリア、18世紀ロシア、19世紀イギリスと、中世から近代に至るヨーロッパ各国の女王たちに光をあて、それぞれの女王たちが歴史に果たした役割を考察する。【第1】イザベル一世とファナ女王コロンブスを支援してアメリカの発見を助け、イベリア半島を統一したイザベラ。長女ファナが王位を継ぐも、幽閉され、統治権はハプスブルク家配下に入る。スペインの行く末を知る。【第2】エリザベス一世とメアリー・スチュアートイギリスの王位継承権を持つスコットランド女王メアリー・スチュアートはエリザベス一世の生涯のライバルだった。イギリス女王として黄金の時代を築いたエリザベス。その女王に幽閉されて生涯を終えたメアリー。まったく違った生き方で女王を演じてみせた二人の歴史をたどる。【第3】マリア・テレジアとマリー・アントワネットフランス革命の火種はマリー・アントワネットにあるかのように語られてきたが、母マリア・テレジアの政策が撒いたものであった。フランスと祖国の板挟みにあい、断頭台に散ったマリー・アントワネットの悲運の軌跡を追う。【第4】エカチェリーナ二世夫ピョートル三世を廃位して、皇帝の座についたエカチェリーナ。ドイツの小貴族の生まれながら、ロシアに渡り、皇位に就くという奇跡をなしとげた。ロシアを近代国家に導いた女帝の稀有な生涯を追う。【第5】ビクトリア女王産業革命を果たし、世界の工場となったイギリス。その結果、労働者階級と金融や工場主などの支配階級の二つのイギリスが誕生したと言われる。ヴィクトリア女王の存在が祖国の分断や対立をいかにまとめたか、考える。
会員価格
14,580円
一般価格
16,767円
講座期間
2017/10/18~2017/11/15
開講時間
15:00~16:30
曜日
水
講座回数
5回
定員
講師名
石井美樹子(神奈川大学名誉教授)
講師概要
石井美樹子
神奈川大学名誉教授
1974〜78年、英国ケンブリッジ大学大学院にて、中世英文学を専攻。文学博士。ケンブリッジ東洋学部専任講師、静岡大学教授、神奈川大学教授。専門は中世・ルネサンスの英文学と歴史。主要著書に『聖母のルネサンス―マリアはどう描かれたか』(岩波書店)、『エリザベス―華麗なる孤独』(中央公論新社)、『マリー・アントワネットの宮廷画家―ルイーズ・ヴィジェ・ルブランの生涯』、『マリー・アントワネット―ファッションで世界を変えた女』(河出書房新社)など多数。
神奈川大学名誉教授
1974〜78年、英国ケンブリッジ大学大学院にて、中世英文学を専攻。文学博士。ケンブリッジ東洋学部専任講師、静岡大学教授、神奈川大学教授。専門は中世・ルネサンスの英文学と歴史。主要著書に『聖母のルネサンス―マリアはどう描かれたか』(岩波書店)、『エリザベス―華麗なる孤独』(中央公論新社)、『マリー・アントワネットの宮廷画家―ルイーズ・ヴィジェ・ルブランの生涯』、『マリー・アントワネット―ファッションで世界を変えた女』(河出書房新社)など多数。
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