講義詳細
講座名
291078 『枕草子』「日記的章段」を読む ―平生昌の家で―
大学
武蔵野大学
キャンパス
三鷹サテライト教室
概要
『枕草子』の「日記的章段」と呼ばれる部分からは、作者清少納言を取り巻くさまざまな人間関係をうかがい知ることができます。長保元年(999)八月、中宮定子はお産のため職御曹司を出ることになりますが、火事で焼失した実家に代わる場所がありませんでした。父道隆はすでに亡く、中関白家は没落しており、時の権力者道長の威光を憚る貴族たちは、誰も自分の邸を提供しなかったのです。しかたなく、中宮職の三等官にすぎない大進平生昌の家に行啓するという、異例の事態になったのですが……。今回は、状況の厳しさを微塵も感じさせない清少納言の才気を明らかにしながら、当時の政治的な背景についてもお話したいと思います。第1回 2017/07/24 「大進生正が家に」壱。第2回 2017/07/31 「大進生正が家に」弐。第3回 2017/08/28 「大進生正が家に」参。
会員価格
一般価格
4,500円
講座期間
2017/07/24~2017/08/28
開講時間
13:00~14:30
曜日
月
講座回数
3回
定員
50人
講師名
稲垣智花
講師概要
本学非常勤講師。早稲田大学大学院博士課程修了。武蔵野大学非常勤講師。跡見学園女子大学非常勤講師。専門分野は、中古中世の物語・歴史物語。共編著書に、『常用 源氏物語要覧』(武蔵野書院)。論文に、『新時代への源氏学第3巻 関係性の政治学2』所収「解釈行為の政治学―「夕霧」―」(竹林舎)、『歴史物語講座第3巻 大鏡』所収「大鏡の思想」(風間書房)ほか。
住所
東京都三鷹市下連雀3-26-12 三鷹三菱ビル6・7F
アクセス
JR「三鷹」駅南口より徒歩1分
申込
要
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
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