講義詳細
講座名
賀茂祭(葵祭)の見物と長谷寺への参詣
大学
神奈川大学
キャンパス
KUポートスクエア
概要
『源氏物語』に登場する神社として最も重要なものは、やはり、賀茂社(かもしゃ)ではないでしょうか。上賀茂社(かみがもしゃ)と下賀茂社(しもがもしゃ)との二つの神社から成る賀茂社は、平安京の鎮守(ちんじゅ)であり、その例祭(れいさい)は、王朝時代には毎年の四月に行われていました。そして、この賀茂社の四月の例祭は、「葵祭(あおいまつり)」とも呼ばれていましたが、葵(あおい)の上(うえ)(光源氏の正妻)と六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)(光源氏の愛人)との間で有名な車争(くるまあらそ)いが起きたのは、この賀茂社の例祭(葵祭)に関わる行列の見物の最中のことでした。
しかし、その車争いのきっかけとなった賀茂祭(葵祭)のことは、意外にも、あまりよく知られていないようです。
ところで、『源氏物語』に登場する寺院として最も重要なものというと、いろいろと意見が分かれそうですが、長谷寺(はせでら)ならば、その有力な候補の一つになるでしょう。なんといっても、重要な女君の一人である玉鬘(たまかずら)は、この長谷寺に参詣(さんけい)したことで、光源氏と出逢うことができたのです。
この長谷寺への参詣が王朝時代には大人気であったことは、『枕草子(まくらのそうし)』の他、『蜻蛉日記(かげろうにっき)』や『更級(さらしな)日記』からも知られますが、しかし、長谷寺参詣が具体的にどのようなものであったかというと、これまた、意外と、あまりよく知られていないのではないでしょうか。
この講座では、『源氏物語』という物語をより深く楽しむために、賀茂祭(葵祭)の見物および長谷寺への参詣について、さまざまな史料を手がかりとして詳しく説明していきます。それによって、あの車争いという事件をめぐって、玉鬘の数奇な人生をめぐって、新たな見方ができるようになるかもしれません。
しかし、その車争いのきっかけとなった賀茂祭(葵祭)のことは、意外にも、あまりよく知られていないようです。
ところで、『源氏物語』に登場する寺院として最も重要なものというと、いろいろと意見が分かれそうですが、長谷寺(はせでら)ならば、その有力な候補の一つになるでしょう。なんといっても、重要な女君の一人である玉鬘(たまかずら)は、この長谷寺に参詣(さんけい)したことで、光源氏と出逢うことができたのです。
この長谷寺への参詣が王朝時代には大人気であったことは、『枕草子(まくらのそうし)』の他、『蜻蛉日記(かげろうにっき)』や『更級(さらしな)日記』からも知られますが、しかし、長谷寺参詣が具体的にどのようなものであったかというと、これまた、意外と、あまりよく知られていないのではないでしょうか。
この講座では、『源氏物語』という物語をより深く楽しむために、賀茂祭(葵祭)の見物および長谷寺への参詣について、さまざまな史料を手がかりとして詳しく説明していきます。それによって、あの車争いという事件をめぐって、玉鬘の数奇な人生をめぐって、新たな見方ができるようになるかもしれません。
会員価格
4,500円
一般価格
5,000円
講座期間
2018/04/17~2018/06/19
開講時間
14:00:00~15:30:00
曜日
火
講座回数
3回
定員
30人
講師名
繁田信一(神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学外国語学部講師)
講師概要
1968 年東京都生まれ。1991 年東北大学卒業。1993 年東北大学大学院修了。修士(文学)。2003 年神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。著書に『天皇たちの孤独』『殴り合う貴族たち』『御堂関白記 藤原道長の日記』『御曹司たちの王朝時代』『庶民たちの平安京』(以上、角川学芸出版)、『王朝貴族の悪だくみ』(柏書房)、『かぐや姫の結婚』(PHP 研究所)、『紫式部の父親たち』(笠間書院)、『王朝貴族のおまじない』(ビイング・ネット・プレス)、『陰陽師』(中央公論新社)、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』『安倍晴明』(以上、吉川弘文館)など。
住所
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA14階
アクセス
横浜高速鉄道みなとみらい線(東急東横線直通)「みなとみらい」駅より徒歩2分/JR根岸線・市営地下鉄「桜木町」駅より徒歩7分
申込
要
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。