講義詳細
講座名
タイの食文化―彩り豊かなカノム(菓子)の変遷
大学
青山学院大学
キャンパス
青山キャンパス
概要
タイは、日本と同じ米を主食する国である。タイ人の食事は、1日3回(朝・昼・晩)、間食は平均2回で、食後にデザートを食べる習慣がある。菓子はタイ語で「カノム」といい、元々は「カーオ(米)」「ノム(甘いもの)」からきている。そのためタイの伝統菓子は、「カーオ(米)」が主材料のものが多く、日本のウイロウやチマキ、煎餅やオコシに類似したものが多様にある。タイの山地民には、各民族で独自の形状をした杵と臼を用い、正月に向けて餅つきをする文化もある。カノムは、日常的に食べるだけなく、仏日や祭りの際に家族や親戚とともに作り、精霊、祖先の霊へささげ、僧侶や寺へ寄進されている。米以外に、卵を主原料とした菓子もある。これは、大航海時代に伝来したポルトガルの影響を受けたもので、「フォイトーン」(卵黄液を沸騰した砂糖液に糸状に落としていく菓子)は金色で非常に甘く、現在タイを代表する菓子の一つである。同様のものが日本にも南蛮由来菓子「鶏卵素麺」として現存しており、両国にはこのように類似する点が多く見られる。今回、1990年代からの実態調査の結果を踏まえつつ、タイの人々の食文化、特にカノム(菓子)について語りたい。そして、食を通してタイの生活文化を知っていただければ幸いである。
会員価格
無料
一般価格
無料
講座期間
2017/6/3~2017/6/3
開講時間
11:00~12:30
曜日
土
講座回数
1回
定員
250人
講師名
宇都宮由佳
講師概要
青山学院女子短期大学現代教養学科准教授。大妻女子大学大学院博士課程単位取得退学。博士(学術)。専門分野は、食文化、生活文化、生活情報。
住所
東京都渋谷区渋谷4-4-25
アクセス
JR山手線、JR埼京線、東急線、京王井の頭線、東京メトロ副都心線他「渋谷駅」より徒歩10分/東京メトロ(銀座線・千代田線・半蔵門線)「表参道駅」より徒歩5分
申込
要
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
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