側近の見た藤原道長(7月開講)

神奈川大学
KUポートスクエア
繁田信一(神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学外国語学部講師)

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講義詳細

講義詳細
講座名
側近の見た藤原道長(7月開講)
大学
神奈川大学
キャンパス
KUポートスクエア
概要
藤原道長(みちなが)といえば、王朝時代に摂関政治の最盛期を築いたことで知られる人物ですが、その道長の成功を、彼の側近(そっきん)として生きた人物の眼を通して見てみませんか。
ここで道長の側近として登場してもらうのは、書道家として有名な藤原行成(ゆきなり)です。現代においては主に書道家の「こうぜい」として知られる行成ですが、本来の彼の名前は、「こうぜい」ではなく「ゆきなり」であり、また、本来の行成は、道長政権下に蔵人頭(くろうどのとう)を経(へ)て大納言(だいなごん)にまで出世した上級貴族であって、道長の最も忠実な部下の一人でした。
そして、その行成は、『権記(ごんき)』という名称で知られる日記を、現代に残しています。この日記は、さまざまな事柄について、道長の日記である『御堂関白記(みどうかんぱくき)』よりもずっと詳しく記していたりします。しかも、道長が日記を書きはじめたのは政権を掌握してからであったのに対して、行成はずっと若い頃から日記を書いていたため、行成の日記である『権記』からは、権力を握る以前の道長の姿や権力闘争をしている最中の道長の姿を知ることができるのです。
この講座では、中宮定子(ちゅうぐうさだこ)・関白道隆(かんぱくみちたか)・大納言伊周(これちか)が朝廷を牛耳(ぎゅうじ)っていた頃の貴族社会の様子とともに、権力の傍(かたわ)らで静かに自分の出番を待っていた若き日の道長の姿を、藤原行成の『権記』を通して覗(のぞ)いてみたいと思います。
会員価格
4,500円
一般価格
5,000円
講座期間
2018/07/12~2018/07/26
開講時間
15:00:00~16:30:00
曜日
講座回数
3回
定員
30人
講師名
繁田信一(神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学外国語学部講師)
講師概要
1968 年東京都生まれ。1991 年東北大学卒業。1993 年東北大学大学院修了。修士(文学)。2003 年神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。著書に『天皇たちの孤独』『殴り合う貴族たち』『御堂関白記 藤原道長の日記』『御曹司たちの王朝時代』『庶民たちの平安京』(以上、角川学芸出版)、『王朝貴族の悪だくみ』(柏書房)、『かぐや姫の結婚』(PHP 研究所)、『紫式部の父親たち』(笠間書院)、『王朝貴族のおまじない』(ビイング・ネット・プレス)、『陰陽師』(中央公論新社)、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』『安倍晴明』(以上、吉川弘文館)など。
住所
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA14階
アクセス
横浜高速鉄道みなとみらい線(東急東横線直通)「みなとみらい」駅より徒歩2分/JR根岸線・市営地下鉄「桜木町」駅より徒歩7分
申込

日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。

この情報は大学の許可をとっています。

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