296038g 紫式部は地獄に堕ちた? ―能〈源氏供養〉を考える【連続講座】 第四弾 今に息づく仏教と文化

武蔵野大学

千代田サテライト教室

仏教には妄語（嘘をつくこと）を戒める教えがあります。ご承知のように、紫式部は光源氏を軸とする男女の愛憎を描いた物語『源氏物語』を書いた女性ですが、仏教的に考えれば、これは妄語の罪を犯したことになります。中世には、『源氏物語』を読んだ者を惑わした罪で紫式部は地獄に堕ちたと考えられ、法華経の力によって紫式部を救おうとする法要「源氏供養」が営まれました。
〈源氏供養〉は曲名からもわかるように、このような思想の影響を受けた能で、紫式部の亡霊がこの世に現れ、後世を弔ってほしいと訴えます。『源氏物語』の巻名を綴った美しい詞章を味わいつつ、当時の人々の仏教観を考えていきます。

1,500円

13:00～14:30

日

1回

50人

三浦裕子

本学特任教授・本学能楽資料センター長
東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程修了。
武蔵野大学特任教授、武蔵野大学能楽資料センター長。
著書に『能・狂言の音楽入門』、『初めての能・狂言』(共著)、『面からたどる能楽百一番』など。

東京都千代田区四番町11番地　千代田女学園中学校・高等学校内

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