まなナビ

10の質問の半分にYESと言える女なら不倫で幸せになれるかも

女性が不倫で幸せになるための10の質問とは…… (c)pressmaster/fotolia

芸能人の不倫報道で、男性はオタオタしっぱなしなのに、女性は逃げも隠れもしないという覚悟と決意がにじみ出ている。そこで男性版「10の質問すべてにYESと言える男なら不倫で幸せになれるかも」に続き、神奈川大学人間科学部の杉山崇教授による「不幸にならない不倫適応度」チェックリスト女性版を紹介する。

男を信じて待つ自分に存在価値を見出せるか?

〈女の不倫適応度チェックリスト〉
以下の10の質問のうち少なくとも5つ以上にイエスと答えられるのであれば、不倫で幸せをつかめるかも。

(1)自分なりに、尊敬できる男の基準がはっきりしている
(2)一人の時間も男を想うだけで心が満たされるか?
(3)不平や不満を口にすることはほとんどないか?
(4)男の肩に男が背負っているものを見いだすことができるか?
(5)惚れ込んだら、男の全てを愛することができるか?
(5)心から尊敬できるなら、男を信じて待つ自分に存在価値を見出せるか?
(7)男を利用しなくても、生きていける準備は出来ているか?
(8)男の邪魔になるくらいなら、悲しくても一時的に距離を置けるか?
(9)どんな障害があっても、男への想いを温められる自信があるか?
(10)誰かの不幸で成り立つ幸せは、絶対に嫌だと思えるか?

5つどころか10すべてにYESと言いそうな女性ばかり

これらも質問は、ちょっと見にはひと昔前に流行った「都合のいい女」みたいだが、よく読むと、どれだけ肝が据わっているかを見るもののように思える。

男性は10の質問すべてにYESでなければならないのに女性は10のうち5つ以上のYESでよいのは、不倫は男性に責任があるものだから(「10の質問すべてにYESと言える男なら不倫で幸せになれるかも」)。なのに、昨今報道されている芸能人不倫カップルを見てみると、男のほうは1つでもYESがあればいいほうだが、女性のほうは5つどころか10の質問すべてにYESと言いそうな女性ばかりだ。

不倫の究極形は……

さて、ふだんワイドショーなどで目にするのは、“つまみ食い”みたいな不倫だが、生涯その人と添い遂げる“添い遂げ不倫”もある。これが不倫の究極形だろう。杉山先生は例として、戦前、日本一の芸妓と謳われ女優としても活躍した川上貞奴(かわかみさだやっこ)の例を挙げた。

川上貞奴は日本初の女優ともいわれる人物。芸妓であった貞奴は、知り合った書生の桃介と恋に落ちたが身分の違いから恋を断念。桃介は政略結婚で福澤諭吉の次女・房の婿養子に入り、貞奴も「オッペケペー節」で一世を風靡した興行師・川上音二郎の妻となる。しかし夫の死後、再び桃介との関係が始まり、生涯添い遂げる。貞奴の生涯はNHK大河ドラマ『春の波涛』(1985年放映)にもなった。

「ドラマを見た当時、私は小学生でしたが、すごく印象的なシーンがありました。福澤桃介の妻・房さんが、“桃介さんと彼女の間に、肉体関係があったらまだ許せたけど、なかったから許せない”と言う場面です。桃介さんほど地位のある人なら愛人の1人や2人いてもしょうがないけれど、肉体関係がない方が逆に悔しい……というセリフを聞いて、なるほど大人の深い愛とはそういうものなんだと思いました」

不倫する女性も、夫に不倫される女性も、やはり女は覚悟がすわっている。

◆取材講座:メンタルヘルス・マネジメント講座「大人の人間関係論」vol.5「不倫の境界線」(神奈川大学みなとみらいエクステンションセンター/KUポートスクエア)

〔あわせて読みたい〕
ある感覚の欠如が40才からの会社人生を地獄化する
アルツハイマー 糖尿病でリスク高まる本当の理由
部下のやる気をすっかり奪う上司の何気ない一言とは

まなナビは、各大学の公開講座が簡単に検索でき、公開講座の内容や講師インタビューが読めるサイトです。トップページの検索窓に「神奈川大学」と入れたり気になるジャンルをクリックすると、これから始まる講座が検索できます。

取材・文/まなナビ編集室