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野菜不足をこの1品で解消 *せん切りキャベツのポトフ風スープ*

せん切りにするので煮込み時間が短く、たっぷりの野菜が一度にとれます。スープに溶け込んだ水溶性ビタミンが無駄なくとれ、オリーブオイルが脂溶性ビタミンの吸収もアップ。冷蔵庫の整理にもひと役かいます。

◎材料(2人分) 

キャベツ 1/4個
にんじん 1/2本
たまねぎ 1/2個
セロリ 1/2本
スライスベーコン 4枚
オリーブオイル 大さじ1
A 水 4カップ
A 固形コンソメ 2個
塩・コショウ 各適量

【作り方】
(1)キャベツとにんじんはせん切り、たまねぎは薄切り、セロリは斜め薄切り、プチトマトはヘタを除き、ベーコンは1㎝幅に切る。
(2)鍋にオリーブオイルを熱して(1)のベーコンを炒め、油が出たら残りの野菜を加えて炒める。油が回ったらAを加え、沸騰したら弱めの中火で10分煮る。
(3)味をみて、塩こしょうでととのえてできあがり。

 

[キャベツはこんなにエライ] キャベツには、βカロテン、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンU、ビタミンK、食物繊維など、栄養がぎっしり。老化防止や、がんなどさまざまな病気を防ぐ抗酸化作用は、野菜の中でもトップクラスです。

キャベツに代表されるアブラナ科の野菜に含まれる酵素・イソチオシアネートは、特に抗酸化力が高く、がんをはじめ、心臓病などを予防する働きが高いと認められています。

また、キャベツに豊富なビタミンUの別名はキャベジン。おなじみの胃薬の名前は、ビタミンUに由来しています。胃粘膜を修復・保護する働きがあり、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍に効くだけでなく、二日酔いを予防します。

ビタミンKは、骨にカルシウムが沈着するのを助けるので、カルシウムと一緒に取ることで骨粗鬆症の予防にも効果が。

イソチオシアネート、ビタミンC、ビタミンUは熱に弱いので、生でよくかんで食べることが大切ですが、加熱してもそのほかの栄養がたっぷりとれるので、さまざまな調理法でバランスよく取り入れましょう。

 

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■監修■石原新菜
いしはら・にいな 1980年長崎県生まれ。2006年帝京大学医学部卒業。イシハラクリニック副院長。主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたる。​わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍。著書は 13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸しショウガ健康法』(アスコム刊)をはじめ、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(php研究所刊)、『研修医ニーナの731日』(海竜社刊)等30冊を数え、韓国、香港、台湾、ベトナムでも翻訳され出版されている。日本内科学会会員。日本東洋医学会会員。日本温泉気候物理医学会会員。二児の母。

 

取材・文/沖田恵美 調理・写真/まなナビ編集室