たけのこにはチロシンのほか、疲労回復に効くアミノ酸・アスパラギン酸も豊富。にんにくとオリーブオイルで血行促進と抗酸化効果もプラスして、疲れ知らずの体作りに。
◎材料(2人分)
たけのこ(ゆでたもの) | 200~300g |
にんにく(薄切り) | 1片分 |
オリーブオイル | 大さじ1 |
しょうゆ | 少量 |
【作り方】
(1)たけのこは根元は厚めの輪切り、穂先は縦に大きめに切る。
(2)フライパンににんにくとオリーブオイルを入れて弱火に片分、にんにくが色づいてカリッとしたら取り出す。
(3)(2)のフライパンに(1)を入れて中火でこんがりと焼き色をつけ、しょうゆを回しかける。器に盛り、(2)のにんにくチップを散らしてできあがり。
[たけのこはこんなにエライ]
ゆでたたけのこについている粉のような白いものは、アミノ酸の一種・チロシン。代謝をアップさせて細胞の老化を抑えるほか、神経伝達物質のドーパミンやノルアドレナリンなどの原料となり、脳を活性化させる成分です。
ドーパミンやノルアドレナリンが大きく作用しているのが、“やる気”や“集中力”。チロシンをとってドーパミンとノルアドレナリンを十分に分泌させることで、やる気が出て集中力が高まるだけでなく、うつ病や認知症などの予防や改善に効果があるといわれています。
食物繊維も豊富で、独特の歯ごたえは食物繊維の一種・セルロースによるもの。食物繊維は便秘の予防・改善はもちろん、余分なコレステロールの吸収を抑えて体外に排出する働きがあり、動脈硬化の予防にも役立ちます。また、たけのこに多く含まれるカリウムは、体内の余分な塩分の排出を促してくれるので、高血圧予防にも効果的です。
【こんなタケノコ料理もつくってみたい】
フライパンで簡単に 《たけのこのチーズ焼き》
カレー風味で食欲増進 《たけのこのカレーそぼろ炒め 》
季節実感のテッパン 《若竹煮》
■監修■石原新菜 いしはら・にいな 1980年長崎県生まれ。2006年帝京大学医学部卒業。イシハラクリニック副院長。主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたる。わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍。著書は 13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸しショウガ健康法』(アスコム刊)をはじめ、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(php研究所刊)、『研修医ニーナの731日』(海竜社刊)等30冊を数え、韓国、香港、台湾、ベトナムでも翻訳され出版されている。日本内科学会会員。日本東洋医学会会員。日本温泉気候物理医学会会員。二児の母。
取材・文/沖田恵美 調理・写真/まなナビ編集室