わたくしは、定年退職後生涯学習をモットーにいろんな学びを行っているが、学びなおしということに意義を感じたのは、ある日ふっとNHKの高校通信講座社会政治経済を聞いたところ、非常にわかりやすく、説明されて、聞き入ってしまい、20分がアッという間に過ぎたのである。その後も、国語についても非常に筋道を立ててわかりやすく説明されていた。この2教科はラジオで学習するのが楽しみとなった。
なぜ高校通信講座が、昔の我々が50年以上前に学習した時よりも、魅力的なのか考えてみると、一つは、公共放送なので洗練されたプロ中のプロの講師が時間内に要領よく教えていることであり、もう一つは、聞き手の我々が、その当時より社会に出ていろんなことを経験し、聞き方も向上しているからだと思った。他の科目も行っているが、非日常的なので現在は聞いていない。
社会は時代の流れや、生活の変化もあり、この講座でもう一度学びなおすことは行くに立つと感じた。この社会は幅広く倫理もあり、聞いてみると、仏教の問題も取り上げられ、高齢者にとって、死というものの考え方も興味がありまた、役立つと感じた。
国語については、いくつかの論点ごとに整理方法や、何が問題なのか、どのように考えたらよいのかを適格に教えてくれるので、我々高齢者にとっても、読書や文書作成に役立つと思った。パソコン教室でも、町内会の役員になると、文書作成があるので、役立つようにと教わったが、高齢になっても、いろんなことがあるが、文章は欠かせないので、この講座を生活にも生かしたいと思った。
学ぶということは生活のためだけではなく、そこから学ぶことを発展させていく面白さがある。知らないことを知る喜び、それを友人などに伝える。さらにそこからまた違った考え方の情報を得ることが出来る。このように、インプトとアウトプットの両面があるとさらに面白いのである。
このインプットは聞いたり、読んだりであると考えられる。この中でも、読むより聞く方が頭に残り、また、楽しいものと感じている。したがって、講演会、セミナーには積極的に参加するようにしている。このことは、自分の興味になることに対してや、以前に学んだが、もっと深く知りたいのであるから学びなおしになると思う。このように学び直しはさらに発展的な学習につながると思う。
また、アウトプットは、学んだことを、人に話したり、伝えたりすること、さらに、文書にして誰かに渡すことであるが、広義には、書くということだけで、アウトプットになるという人もいる。
わたくしは、定年退職後、多くの論文や、エッセイ等に応募しているが、このことにより、インプットしたものをアウトプットできる良い機会と思っている。ここでは、どれだけの情報を持っているかが問われることになり、その大切さを知ることもできる。学び直しの大切さも実感した。
ラジオ講座での学び
ウミヤマさん(70歳)/滋賀県/最近ハマっていること:マジック