自分が借金体質かどうかがわかる2つのクイズ

ファイナンス連続セミナー2017@関西学院大学経営戦略研究科

人はともすれば不合理な行動をとる。ダイエットを決意しながらケーキを2つも3つも食べてしまったり、10円でも安い食材を探しながら当選確率の低い宝くじを数万円も購入したりする。なぜ長期的利益を見据えて行動できないのか。心理学や脳科学の知見を取り入れて、この「自滅のメカニズム」を読み解き、経済活動に生かそうとするのが “行動経済学” だ。

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借金体質かどうかがわかる!? 行動経済学

人はともすれば不合理な行動をとる。ダイエットを決意しながらケーキを2つも3つも食べてしまったり、10円でも安い食材を探しながら当選確率の低い宝くじを数万円も購入したりする。なぜ長期的利益を見据えて行動できないのか。心理学や脳科学の知見を取り入れて、この「自滅のメカニズム」を読み解き、経済活動に生かそうとするのが “行動経済学” だ。

いきなりクイズで始まる「意志決定の落とし穴」

関西学院大学のファイナンス連続セミナー講座「意志決定の落とし穴」は、クイズから始まった。

Q1 あなたは、次の(A)(B)どちらを選びますか?

(A)1年後、10,000円を受け取る
(B)1年と1週間後、12,000円を受け取る(2,000円のために1週間余分に待つ)

Q2 では次の(A)(B)なら、どちらを選びますか?

(A)今日、10,000円を受け取る
(B)1週間後に12,000円を受け取る(2,000円のために1週間余分に待つ)

 

この質問を投げかけた池田新介先生(大阪大学社会経済研究所教授)は、行動経済学の第一人者のひとりである。さて、Q1とQ2の回答は、どんな組み合わせになっただろうか。

どちらも、1週間待てば2,000円多くもらえるという条件は同じだ。違うのは、現在の話なのか、未来の話なのかだ。

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