夫のスーツも作れるかも 大学のテーラー講座で学ぶ究極のモノづくり

公開講座探訪@文化服装学院

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見えないところに施された技も惜しみなく教えてもらえる

見えないところに施された技も惜しみなく教えてもらえる

金融関係の団体職員(超エリート!)の近藤さん(36才)は、経験ゼロだったのだが、この講座に通いたいと一念発起。いくつかの基礎講座に3年通ってパターンや裁縫を学び、やっと本講座に通いはじめて3年目という変わり種だ。

職業にするつもりはないのに、なぜそこまでしてなぜテーラー技術を?

「仕事では、とんでもない規模のお金やモノを動かしているけれど、実感がなくて。この講座で学べるのはモノづくりの究極。仕事じゃないし、趣味でもない。ライフワークです」

経験ゼロから始めた近藤さん

経験ゼロから始めた近藤さん

サラリーマンを辞めて30代半ばから修行を

10代で修行を始めるのが当たり前というテーラーの世界に、30代半ばで飛び込もうという人もある。講師代表の白瀬先生が、「生まれながらのテーラーの手を持っている」と評した川崎さん(38才)は、発電の設計業を35歳で退職し、高級テーラーに転職することを決意してこの講座に通うこと3年目。

「仕立てのいいスーツを着ると、芯が通って守られている感じがして、自信が持てるんです。サラリーマンを10年勤めて、向いてないなと思ったときに、コレだ!と思って」

一からテーラーの技術を学び、この講座に通い始めたのをきっかけに宮坂信弘先生に弟子入り。恵まれた環境を捨て、はたから見ると無謀ともいえる決断だが、針を持つ川崎さんは少年のようにイキイキして、いかにも楽しそう。

ハードルが高いからこそ、達成感も並みじゃない。人生を変えたり、人生そのものだったり。オープンカレッジには、こんな講座もある。

「生まれながらにテーラーの手を持つ」川﨑さん

「生まれながらにテーラーの手を持つ」川崎さん

◆取材講座:「高級メンズ テーラー技術」(文化服装学院オープンカレッジ)

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文・写真/まなナビ編集室

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